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夫婦二人三脚で、食の素晴らしさを伝えていきたい

インタビュー「まちの先輩に聞いてみました!」の第1回です。

持田謙介さん、弘恵さんご夫妻
大阪ご出身のお二人は2020年に横浜市から福島県川俣町へと移住をされました。 
謙介さんは長年、首都圏を中心に広報・PRのお仕事をされており、現在はそのご経験を生かされ、福島市内に勤務されています。
弘恵さんは得意なお料理をいかし、パン教室を開催されてきました。川俣町でも教室の開催を計画されているとのことです。
お二人は 、お孫さんが生まれたことをきっかけに、「未来へ残せるもの」への意識が強くなりました。特に、孫世代、その先の世代へ、「食の大切さや楽しさ」を伝え残していきたいと思うようになり、移住前からプライベートで食育活動を続けてこられています。


移住のきっかけは?
謙介さん)これまでたくさんの皆様にお世話になり今があります。これからの人生は、少しでも世の中に恩返しがしたいと考え、復興のお役にも立ちたいという思いがありました。川俣町には知人がおり、何度も遊びに来たことがあってご縁を感じていました。そして、首都圏とは比べ物にはならない緑豊かな風景に癒されていました。
また、横浜で妻とともに、ボランティアで地産地消を軸とした食育の活動をしていましたが、より生産地に近い場所で、行いたいという思いがあり、移住をすることにしました。

町に来て感じたことは?
謙介さん)ここ川俣町には、全国に知っていただきたい食材が多々あり、こだわりや創意工夫の労をいとわず日々頑張られている生産者さんがたくさんいらっしゃることを知りました。食卓の彩りや美味しい笑顔は、生産者の皆さんがいらっしゃってこそはじめて実現するものだと思います。生産者さんにもっとスポットライトがあたり、次世代へ繋げていくお手伝いができればとの思いが、更に強くなりました。具体的には、夫婦での食育活動や妻のパン教室を通して、子どものみなさんと一緒に学んでいきたいです。 
 また、いろんなストレスがないなと思いました。満員電車に揺られる疲れや東京とは時間の流れが全然違うなと思いました。お店も早く閉まるし(笑)最初は不便だなと思いましたが、よく考えると、夜中にうろうろする必要なんて無いのですよね。
弘恵さん)不便は感じないですね。スーパーもあるし、早く閉まると行っても21時までやっています。役所も郵便局も我が家からコンパクトに歩いて行ける距離にあります。私は運転をしないので、福島市に出る時は1時間に1本のバスを使うのですが、予定を組んで動けば不自由もしません。

町に来て感動したことは?
弘恵さん)プラネタリウムのような星空です!以前はお金と時間をかけて見に行っていたものがすぐ見られます。毎日旅行に来ているみたいです。冬には家の裏山が真っ白になって、その景色の美しさに感動しました。
謙介さん)新鮮で美味しい野菜や果物がふんだんにしかも安価に手に入ることにびっくりしました。果物ですと、桃、ぶどう、梨、りんご、さくらんぼ…季節ごとに何でもありますよね。野菜もパプリカやズッキーニ等、横浜にいた時は、わざわざ「国産」ものを探していましたが、こちらでは、地元の獲れたてのものが当たり前のように買うことができます! 新鮮な野菜を高速道路に乗って1時間かけて買いに行く必要もなくなりました(笑)   そして!福島には、美味しいお米、お酒がたくさんありますね。こんなに食が豊かだとは知りませんでした。その豊かさを首都圏のみなさんにももっと知っていただきたい、そう思っております。

大変なところ、困るところは?
謙介さん)冬は寒いと感じます。近所の方に相談したら、「パワーの 強い暖房器具が必要だ」とアドバイスをいただき、慌てて買い揃えました(汗)
あとは、雪道を運転したことがない人には慣れるまでが大変だと思います。人生初のスタッドレスタイヤ装着体験でした。車に雪が積もって、雪だるま状態になったのも初めて見ました(笑)スノーブーツは冬の必需品だと実感しました。 その分、夏は夜が涼しく快適です。東京では深夜になっても気温が下がらない熱帯夜が続きますが、川俣町の夏の夜は過ごしやすく快適です。

あなたにとって川俣町とは?
謙介さん)夢を実現する場にしたいと思っています。今までのキャリアを活かし、夫婦で行ってきた食育活動や妻のパン教室を通して、いろんな方と連携しながら、川俣町を全国のみなさんに知っていただくお手伝いができると嬉しいです。
弘恵さん)夫とともに夢を実現する場であるとともに、身体と心を洗濯できる場所でもありますね。

移住を検討されている方へメッセージを
謙介さん)私達は、知人が住んでいたこともあり毎年川俣町で過ごさせていただいていました。そうして時間を過ごしていくうちに、川俣町が好きになりました。まず、移住を検討されている場所へ何回か足を運び地元の方とお話しをしたりご飯を食べたりしてみてはいかがでしょうか。そのうえで、「移住先で自分は何をしたいのか」をしっかりと考え目的を持った上で移住することが大切です。 まずは、ぜひ一度川俣町へ遊びにお越しいただくことから検討されてはいかがでしょうか。川俣町の皆さんと一緒に楽しみにお待ちしております。我々夫婦も、時間の許す限りご案内させていただきます。
弘恵さん)川俣町は、便利な福島市にもいけて、陸の孤島感も無く、生活必需品も不自由なく揃います。便利だけど田舎暮しができるというちょうどいい場所ですね。
田舎に引っ越す=農業と思われがちですが、川俣町には農業以外の産業があります。川俣シルクもそのひとつです。また、ご自身で新たにクリエイティブなことを始めるにも良い場所だと思います。


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弘恵さんのパン(カンパーニュ、食パン、ベーグル、桑の葉アンバターパン) 桑の葉アンバターパンは、特に人気です。

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