避難せずに済むのが一番だけど。

大事なことをまとめると。

避難勧告が廃止され、避難指示になる。
子供向けの防災ポータルサイトなど。
コロナ禍での避難・防災を考えてみて欲しいな。


梅雨です。

真っ赤になるほど日焼けして車を磨き上げた直後、神戸も梅雨入り。
例年より早く梅雨入り。

ええ、分かっています。ええ。
けど、雨が降る前だからこそ、ちゃんと磨いて撥水処理しておきたかったんです、ええ。

日本で暮らす以上、自然災害と全く無縁で過ごすことはほぼ、不可能ですよね。
どの地域にも、台風・大雨洪水・大雪・地震・津波・・・
できることなら一生それらと縁がないまま、暮らしたいものですが、そうもいきません。

これからの季節は、大雨・長雨などによる災害が発生する可能性が高くなります。
しかも、このご時世、コロナ禍の中での災害発生、どうか何もなくすぎてほしいなぁと思いつつ、避難所などの整備も今のうちに進めて欲しいなぁ、と、おもいつつ、どうなんでしょう。

そんな折、こんな情報が内閣府のページに出ていました。


避難勧告の廃止、など。

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本投稿画像は「内閣府 防災情報のページ」より引用

災害大国、ゆえに、災害慣れとでもいうのか、「前が大丈夫だったから、今回も大丈夫でしょ。」とか、「前回あれだけ大規模な災害がきたところだから、そう立て続けにはこないでしょ。」とか、「ここの地域は昔から大丈夫だから。」とか、ある意味たくましい、けれどとても危険な感覚を少なからずお持ちのかたもいらっしゃるようで。自戒をこめて。

今回の改定の一番重要なところは「避難勧告の廃止」のようです。
たしかに、「勧告」という言葉のイメージには、「〜した方がいいよ。」「〜しといたら。」といったニュアンスがありますから、「避難指示」に統一することで、より明確で分かりやすくなりました。

特にここ数年は、「未曾有の豪雨」「100年に1度の水害」などが頻発しています。
「未曾有」と言ったって、災害の記録が残っているのは数百年、頑張っても1000年前後といったところ。100年に1度の豪雨が3年つづいて、そのあとの297年は何も起こらない、ってことだって十分あります。


子供たちと防災(台風・豪雨災害)

さきほどと同じサイトに小学生向けの避難判定フローというものも公開されています。

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平時に確認と書いてある通り、うーん、これはなかなか小学生には理解が難しそう。
防災教育の教材として使うにはアリかもしれませんが、「やっつけ仕事」感が虚しい感じがします。ぜひこの辺りは、関連機関と連携して欲しいですよね。

と、思って調べていたら、国土交通省が防災教育ポータルというサイトを作っているようです。

また、ハザードマップを簡単に調べられるサイトも。

せっかくこういったサイトを作っているのに、なかなか周知されていないのがもったいないですね。

この時期、GIGAスクール端末に慣れるための教材としても、いいかもしれません。


コロナ禍での自然災害

平時に確認どころか、現段階でコロナ禍という非常時ですが、
こと、自然災害においては、そんなことは関係ないわけです。

ちなみに僕は阪神大震災の時も神戸市に住んでいました。小学校3年生でした。
さいわい、避難所生活をすることなく、水とガスが数週間使えなかったこと以外は、被害が最小限で済みました。

当時を振り返ってみると、阪神大震災は冬だったため、お風呂に毎日入らなくてもなんとかなりました。衣類も数日は着回しできました。ただし、電気があったからエアコンで寒さを凌ぐことができましたが、そうでなければ自分の家でさえ、かなり厳しかっただろうと思います。言わずもがな、避難所には暖房設備が十分にあるとも限りません。

これが夏だった場合はもっと状況は悪くなります。まず衛生面。そして少なくとも神戸市の場合は、寒さよりも暑さの方が、命の危険が高いと思います。食品も足が早いですから、食料確保も難しくなるかもしれません。もちろん、飲料水も。

と、考えていくと、自然災害による被災は、災害そのものの発生のしやすさ、だけでなく、被災後の生活も季節や住んでいる地域によって異なるわけですね。

今災害が起きたら、コロナとのダブルパンチと思うかもしれませんが、ダブルパンチでは済まないんですよね。平時でさえ、被災すると、災害そのもの以上に、その後の生活が大きく打撃を受けます。

つまり、日頃の防災教育、災害対策をどれだけしっかりやっていても、このコロナ禍と重なれば、被害は2倍や3倍では済まない、ということ。

災害が発生するたびに、体育館や公民館で段ボールでしかプライベートが守られない状況で、硬い床に毛布だけ、といった避難所の様子がメディアでは放映されています。

そこにコロナ禍が重なれば・・・と、想像もしたくありません。

これだけ災害大国と言われるほどの国なのに、そして世界屈指の防災への科学技術を持っているのに、避難所の様子が阪神大震災の頃と変わらない気がするのは、なんだかなぁ、と思います。
障害を持つ人やその家族のための避難所設備って、どれほど整備がすすんでいるでしょう。


と、どうしても気が重くなってしまうテーマではありますが、
例えば、水を買いだめしておく、でも、モバイルバッテリーは常に満タンにしておく、でも、そして、ハザードマップを一度家族で見て見る、でも、なんでも。
出来ることはたくさんあります。
「ステイホーム」「テレワーク」から得られた知見も、活用できることもたくさんあるように思います。

災害は、大山鳴動して鼠一匹くらいでちょうどいい。

「あれこれと対策して準備もしておいたけど、大したことなかったね。」

と、なりますように。

ぜひ一度、家族や学校・職場でも、コロナ禍での防災について、
テーマとしてとりあげていただけたら。

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