つれづれ１　まさかの坂

沖縄のめぐみ（かわいめぐみ）

望む世界

横浜のめぐちゃんに「望む世界」を質問したら

「差別をなくしたい」

「自分では思い通りにならない出来事（障害とか病気とか生まれた境遇とか）にある人やそのひとの周りのひとが幸せを感じる生き方ができる世界」

というなんともマザーテレサみたいな返信がきて「あー本当に優しいひとだ」と感動したよ。優しい世界が創りたいんだね。大変なおもいを経験したひとほど優しいんだとおもう。つらさがわかるからさ。じゃあ、大変なおもいをしていない人は優しくないのか？とおもわれがちだけど、ふつうの人生を送っているひとって存在していないというのがわたしの持論。だからつまりみんな本当はみんな人間優しいんじゃないの？意地悪そうに見えるひとも。とおもっているの。性善説。生まれたときから意地悪な赤ちゃんとか絶対いないよね。

自分の世界は自分で創る、と言われるけれど自分では思い通りにはならないびっくりする出来事が起きるのが人生なわけで。わたしの場合、東日本大震災を経験するなんて夢にもおもっていなかったしまさかそれで父を亡くすなんて想像もしていなかったよ。いつかは親が亡くなることは考えてはいたけれど５６歳で亡くすなんてさみしすぎるじゃない。

でも、自分ではどうにも出来なかった出来事。今のように直感を活かして生きていたら少しは違ったかもしれないけれど。まさかの坂を転げおちました。だからこそわかるんだよね大切な人を亡くした人の気持ちが。父を亡くしたときに心無い言葉を投げかけられたことがあってね。当時その人はまだご両親が健在だったんだけど少しするとお父様を亡くされたの。そのときはじめて身内を亡くす気持ちがわかったって後からわたしに謝ってきた。

「謝るぐらいならはじめから意地悪な言葉なんて吐かなきゃいいのに！」

というのが当時のわたしの心境だったけれど今になっておもえばその人は親を亡くすということを経験していないから想像が出来なかったんだろうね。震災からまもなく１０年だけどあれから学んだことは想像力ってだいじ。ということ。相手のことを少しでも想像するチカラと心の余裕があればいじわるや差別はなくなるのかもしれないなって。ネットのいじわるも問題になっているけれど叩かれた相手がどれだけ痛いおもいをするのか想像をすることなく書き込むんだろうね。覆水盆に返らず。一度言ってしまったことは取り返しがつかないから最初から想像力を働かせたいよね。これは自分自身にも言えることで三碧木星って「口は災いのもと」という星なのよ（笑）わたしは旦那さんにきつい言葉をなげかけているので気を付けるわ←覚えていられたら。

横浜のめぐみ（こばやしめぐみ）

ファンタジー

「口は災いのもと」！私もよく覚えておこう。緊張するとなんだかベラベラ喋ってしまうから妙に納得してる(笑)

めぐちゃんと私が出会った子供たちの幼稚園の園長先生が話していた話覚えてる？

子供は「ファンタジー」の世界にできるだけ没頭した方がいい

って話し。

創造、想像できる力をつけるんだって。その話が好きで、なんだかすごくそのとき腑に落ちて今でもずっと大事に覚えてるの。私もやさしさって想像力だと思ってるから子供たちにも話していてね。

相手の立場になって考えなさいっていうのは小さいころから言われてきたし、わたしも性善説派。赤ちゃんを見ればそう思うよね。だからこそ諦めたくないっていうかみんなどこかに持っているであろうそのやさしさにかけてみたい気がするよね。

人生の予期せぬ出来事=「まさかの坂」って誰にでもあるはずで、それがいつやってくるかはわからないし、同じ坂ってひとつもないから私は経験できないことも多いけど、想像力があればおかしな差別や意地悪みたいなものってぐっとなるよね。寄り添えると思う。

でもただ想像力だけじゃなくて、ちょっとした強さも必要かなって思ってるんだ。差別とか意地悪って「恐れ」からきてるよなーって思うことが多々あり…無知からの「恐れ」だったりね。それを乗り越えようとする力みたいなものも必要なのかなって思う。そうなるとよく言われる「やさしさは強さ」っていうのもなんだか納得なんだよね。恐れを乗り越える強さがどこにあるかというと結局「自分はこうありたい」っていうプライド＝自尊心だと思うので、めぐちゃんもずっと伝えてくれてる自分を愛することと繋がるんだなあ。

最後なかば強引に繋げた感もあるけど(笑)、私たちはまさかの坂を転げた経験をさらに想像力を膨らませる力に変えていきたいよね！

河合めぐみ

小林めぐみ