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踊ること

大人になったら全力になることなんてあんまり無くて、そもそも自分の全力がどの程度なのかも知る機会が少なくて。

意味も目的もわけもなく、ただ全力で踊って。知らない人の努力が知らない誰かを感動させて、自分の努力で自分をも感動させることができて。

小中学生頃までは地区別に分けられるから、本当の意味でいろいろな人が集まるコミュニティだけど、大人になるにつれて似たような人が、よくも悪くも集結し。

でも、よさこいは混沌を生み出す理由になってくれる。その人の職業や、人に説明しても恥ずかしくないような目標を持つことなんてどうでもよくて、一緒にいていい、集まる理由をくれる。

プロフェッショナルの集まりではない、ただの人たちで、明日からみんなそれぞれの生活に消えていくのに。それなのにそれだから伝わるものがあって。

だから、よさこいはやめられない。

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