見出し画像

『わからない』から『知りたい』のスタンス/子どもに使える、やわらかな占術の活用法

大人と比較すると、経験として、身体的に何かを感じたり、行動パターンが出来上がる途中である子供は、「自分が〇〇と感じている」「〇〇なんだ」と自分自身が感情や考えを主体的に獲得していく時期です。

占い、とくに生年月日から割り出す西洋占星術の性格分析的に「これは〇〇だ」と外側から、概念に当てはめて性格や考え、感情を割り出すものなので、子供に対して積極的に取り入れると、「子供の方が」自分より立場の強い大人(占い師や、占い結果を得た親、大人)の考えになろうとしてしまう、合わせてしまう、ということがおこるんじゃないかと思います。

大人の場合でもそうですが、子供の場合はとくに「その子自身がどう思っているのか」を、「その子に」発してもらったり、表現してもらったりするなど、自分自身で「表す」「感じる」ことが、とっても重要だとわたしは思っていて。

占いという「現状をあらわす鏡」をどう活かすか

占いは基本的には「今の状態をシンクロニティを用いて表す鏡」です。今の自分に関係している物事・事象・キーワードを、顕在化している意識の外側も含めて、「表面化」することができます。

なので、子供の気持ちを占う際には、タロットカードで展開した内容を「そのまま伝える」というよりは、観察するような視点で、そのカードを見つめるほうが柔軟なスタンスだと感じます。

例えば、その子が今そばにいる状態なら「質問を考えて」、答えやすい形で投げかける。親御さんがその子の気持ちを知りたいと思っているなら、「そうなんだよ」以降の話をたくさんしてもらう。

多くの場合は親御さんが、占いをしたり、占い師さんを頼ったりすると思うのですが、わたしが相談に乗っていた際の流れは、こんな感じでした。

①先にカードからざっくり心情を伝えて、軽く「あたり」をつける
②断定せずに親御さんの「そうなんだよ」から、会話と実際の状況を、たくさん話してもらう
③「親御さんの考え方」と「お子さんの行動(客観的に起こっていること)」をわける
④目の前の親御さんの気持ちに寄り添って、気持ちを明るい方へ向けてあげられる

対話のなかにおいて占い師さんが獲得したいのは、的中率より「信頼感」だったりします。

占いは「結果を知ったことで」当たらなくなることもある

占いは現時点での鏡であるため、その結果を知ったところで、未来は変わります。その後の行動次第で当たるも当たらないもありえます。

なので、占い結果を試金石に「いいやちがう!」「そうなりたい!」をまず、結果を聞いた立場で、自分がどう感じるかを明確に持ってもらうことがとっても重要です(わたしの鑑定では、そのような位置づけです)

気分をアゲるだけの鑑定はよくない、という方もいますが、それを認知した時点で可能性として浮上させている、現実化のためのルートを一つ作った、と考えることもできます。ただし重要なのは、絵空事ではなくて、相談者側が「そうなりたい!」「それが真実だ!」と手ごたえを感じているかです。

子供は高密度で「自分軸」を作っている段階なので、まだ自分の「そうしたい!」を純粋に選びきれないことが多いです(性格にもよります)。お母さんの気持ちに沿おうをする子どもの場合、自分自身の真実の決定権を、自分より大きい相手・強い相手・愛する相手にゆだねやすいです。真逆の場合は、ゴーイングマイウェイタイプです。

大人の依存心や自信のなさと明確に異なるのは、子供の場合、経験的行動パターンとして、成功体験を積んで出来上がった結果として、スタイルが定着していないので、より大人よりもすぐに切り替えることができるし、コントロールしやすいんじゃないかと思います。繊細に扱いたいところです。

もちろん大人でも、自分自身が「バチッ」と切り替えられれば、すぐに変化していきます。その可能性じたいは子供と大差ない(とわたしは位置づけています)が、過去の経験が重たくまとわりついていると、その限りではなくなってくるのです。

具体的な関わり方とスタンスの一例

それでは、わたし流ではありますが、西洋占星術とタロットの違いをかんがみたうえで、使い方のコツをシェアしていきたいと思います。

タロットカード:自分の創造の斜め上を行く子供との接点を見つける「質問力アップ」に最適

タロットカードを展開して、理解を深めていくと、対象の心模様がとっても鮮明にわかってきます。これは、子供も大人も同様です。

子供の感情・状況を断定するのではなく、カードを展開し、心模様を俯瞰して観察・把握してくると、子供自身の考えや悩み、つまずきポイントなどなど、問題のボトルネックが見えてきます。具体的には、逆位置になっていたり、大アルカナがでてきたりですね。

タロットカード/瞬間的・今の状態の把握に向いている
感覚的に把握できる/小学生未満向き

①暗い気持ち・明るい気持ちなどのトーンの把握
②つまずいているポイントが「どこの部分」なのか
③つまずいている部分にアプローチできる質問を考える

このあたりに向いています。

西洋占星術:「考えの前提」が把握でき、「当たり前」「あるある」を拾いやすい

西洋占星術の場合、一般に「子供」というくくりになると、小学生未満が月、それ以上思春期、高校卒業までは水星が関わってきます。こちらはとても移ろいやすく、とくに月はなかなか断定の難しい繊細な天体です。

なので、小学生以降にだんだんと「自我」を獲得してきている段階での、つまずきやすいポイントを把握することには、とても向いています。雨の日には傘を用意して出かけられるような、先回りできるんですね。

西洋占星術/中長期的な把握に向いている
理論立てて把握できる/小学生以上向き

①陥りやすい行動パターンの把握(相手の「あるある」が分かる)
②良い/悪いからはなれた「相手の言い分」を把握しやすい
(疑問が浮かぶ行動の動機が、合理的な発想か、人道的な発想かなど)
③相手に共感してほしいポイントを押さえやすい

ただ、ここで注意したいのは、あくまで感情や経験自体は本人自身が獲得していく段階なので、外側から決めつけられると、より本人の感情・経験・感覚の獲得を阻害して、大きなジレンマや抵抗を生んでしまうということです。「あなたのことはなんでもわかっているのよ」は脅威になってしまうのです。

ここでもやっぱり、ちょっと疑問に思ったら、本人に聞きたいところです。星座の特徴をつかんだ気の利いた質問で、相手に話してもらう、引き出させる、というようなアプローチが、大人以上に重要だとわたしは思います。

子供ならではの占い活用の面白さを楽しんでみよう

「本人に聞く」とはいいつつも。年齢や性格により、まだ語彙をそれほど持たず、言語化できない状態でもあります。言語に限らず、体を動かしたり、声を出したり、絵を描いたり、さまざまになることもあるかと思います。ここが柔軟なのが面白いですよね。

ある程度星座で好みはわかりますが、本能と、自分の外側との折り合いの付け方を、段階的に獲得している状態の中で、いかにのびのび生きられるか、抵抗なく成長できるか、自分が自分であることを肯定できるか、そのための調和に活かせたら理想的ですよね。

そこでタロットカードがなんとなくわかるようになったり、西洋占星術がなんとなくわかるようになったら、世の中のお母さんたちのサポートになってくるでしょう。そんな一助について、わたしもなにができるか考えていく所存です。

★こんなことをやっています

こんなことできますか?大歓迎です

この記事が参加している募集

#新生活をたのしく

47,919件

お試し感覚で、サポート頂けた方の気になることをお返事のメッセージにてお答えします。その際は【占い希望】と記載くださいませ。ご記載がないものは、御礼のみになりますが活動資金にさせていただきます。いつもありがとうございます😊