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テキトウに対処して壊れてゆく 仕事と向き合わない人々

自分が子供の頃、日本のテレビではゴールデンタイムでもまだ、

アメリカから輸入されたテレビドラマなどが放送されていた。

覚えているのは、「ララミー牧場」「コンバット」「ルーシーショウ」

「奥様は魔女」などで、あとは毎週日曜夜8時からディズニーの時間だった。

「ララミー牧場」はいわゆる西部劇で、カウボーイのドラマだった。

いつも野宿して、焚火で豆を煮て食っていた。

というか、豆以外食っているのを見た事が無いくらいだった。

それを見ていた自分は、なんだか豆料理への憧れみたいなものが出来てしまって、

スプーンを鷲掴みにして豆を食うのがかっこよく思えたりした。

なので、缶詰のポークビーンズを食べるのがイケていておいしくて、

良く食べていたものだった。


今でもたまに、こんなアサメシを食ったりする事が有る。



「コンバット」は米軍の小隊がドイツ軍と戦うドラマだった。

見ていて、ドイツ軍の制服がかっこいいなあと思ったりした。



「ルーシーショウ」は、ルシール・ボールという女優さんのコメディドラマで、

いつも腹を抱えて見ていたものだった。



そして少し時代が進んでから「奥様は魔女」を見ていたのだった。

隣家の東北弁(日本語吹き替えでは)のおばはんが面白くてたまらなかった。




子供の頃、自分の父親が写真関係の会社をやっていて、

顧客に米軍キャンプのPX(軍施設内の売店)が有ったので、

時々アメリカ製のお菓子を買って来てくれていた。

これで1ドル(360円)だったよ、安いなー、といって、

箱一杯のチョコレートケーキを買って来てくれたのを覚えている。

そうだった、ずっと長い間、1ドルというのは360円の事だったのだ。


そんな訳で自分の身体の中には、古き良きアメリカの思い出、

みたいなものが詰まっている。

そしてあの頃のテレビドラマなどは、出演するのはほぼ全員白人で、

黒人が画面に映るのはアメリカ南部の家にいる黒人の家政婦さんとか、

あとはシドニーポワチエくらいのものだったと思う。

そしてやっぱりあの頃が「古き良き」アメリカだったのだとつくづく思う。

これはまさに、ノーマン・ロックウェルのイラストの世界だ。



アメリカというとそんな感覚を持っている自分にとって、

最近のアメリカの荒廃ぶりはかなりショックな事だ。

暴力、略奪、そしてドラッグとホームレス、、、、。

ホームレスというとマイノリティの人達というイメージが有るが、

今では若い白人もホームレスになっていると言う。

さらに、大挙して店を襲って商品を略奪する動画が頻繁に流れて来る。

アメリカ民主党のとった政策は、10万円以下の万引きは罪に問わない、

という恐ろしい法律だ。

なぜそんな事をするのだろう。

貧しさが原因なのだから、とか、貧しさは罪ではない、などと言うが、

それとこれとは別の問題だろう。

貧しいからと言って略奪を擁護してしまって良いはずは無い。

白人は昔、黒人を奴隷にした、だから白人であるだけで罪なのだ、

という考えが広がり、白人が複数の黒人に暴力を振るわれる。

ブラック・ライブズ・マターという運動もどんどんおかしな方向へ行ってしまっている。

社会を混乱させようとする人達は、なぜか原因には目をつぶり、結果だけを擁護する。

殺人罪で死刑になった囚人の「人権」を擁護する。

略奪した人間を擁護する。

学校で黒人が退学になるのは差別だ、と言って、その原因には触れない。

お前の先祖は悪い奴だったからお前を殴る、と言う。

なぜかそれが正しい事の様に広まって、混乱と分断が加速してしまう。

思い切り罵詈雑言を浴びせて殴られると、その殴った事だけを言いつのる。

無礼を働かれて抗議すると差別主義者と言われてしまう。


貧しいから略奪しても良いと考えるのはおかしい。

貧しいのは勿論育った環境のせいでもあるが、基本は自分のせいだ。

こういう事に対して、民主党の様な人達は、貧しさを解消するのではなく、

貧しさ故に犯した罪を帳消しにしてしまう。

結果に対して寛容になるよりも、原因を解消するのがするべき事のはずだ。


そういえば、これはあれに似ている。

海洋汚染を減らすために、レジ袋を有料化する、という考え方。

レジ袋が投棄されて海に流れる事を防止するべきなのに、

売り場でレジ袋を有料化するというとんちんかん。

オレオレ詐欺を防止する為と言って、ATMで携帯電話を使えなくしてみたり、

とんちんかんというのか、苦し紛れというのか、

とにかく問題の本質に正面から向き合わないのは、たぶん、

「面倒な事はしたくない」からなのだろう。

テキトウに済ませてさっさと飲みに行きたいだけで仕事をしているのだろう。


今日本は、欧米の失敗を周回遅れで踏襲しようとしている。

混乱と分断、暴力と略奪が徐々に広がっている。

予め厳格なルールを決めてから移民を入れないからこうなる。

決めたルールをきちんと執行しないから混乱する。

ただ単に安い労働力が欲しいだけで、後の事は知ったこっちゃないのだ。

軍用機に領空侵犯されて強行な対応をするべきと言うと、

緊張を高める事はするべきではない、と、反応したほうを悪の様に言う。

元々の領空侵犯の件は何処へ行ってしまったのか。

防衛力を高めようとすると、緊張を高めるからダメだ、と言う。

向こうが軍事大国だから対応しているのだ。元々の原因は何処へ行ってしまったのか。

こうして、小手先だけの「やったフリ」をやってさっさと飲みに行く訳だ。

日本人は心血を注いで仕事をする、という事を忘れてしまった様だ。


自分は1人で小さな会社をやっていたが、集中して仕事をしているとき、

頭が仕事モードになって、頭の中が整理されて効率も良くなっているのだから、

時間が来ても止めないで残業したほうが良いと思ったものだった。

仕事に集中している時というのは、帰宅してもずっと仕事の事を考えていたりもする。

そうやって集中して仕事をせず、時間が来たらさっさと帰る、

今の日本はそんな感じになっているのだと思う。


小手先でささっと「対処したフリ」をするだけの

テキトウな仕事をする政府を構成する議員たちを

全とっかえしないともうダメだ。



欧米のマネをしたがる人々 道徳を壊して社会が疲弊する


当たり前の世の中に 嵐よ過ぎ去れ

テキトーな事をする人々 どうでも良い人々


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