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総理って大変だよね 政治は難しい

政治を見ていて憤る事は多い。

ったく、何やってんだよ、と言いたくなる。

けれど、じゃあもし自分がやったら上手く出来るのか考えて見る。

実際には大変だろうと思う。

あっちに気を使い、こっちにへつらい、

妥協を重ねてのらりくらりとやらなければならないのだろう。

総理大臣だからと言って何でもかんでも自分のやりたい様に出来る訳ではない。

官僚からの抵抗や反対勢力との妥協など、かなり身動きがとれない様な状況なのだろう。

霞が関のキャリア官僚たちの力は凄いらしい。

内閣など簡単に吹っ飛ばせるのだと言う。

気に入らない事をする内閣には、情報をリークしてスキャンダルまみれにして

ボロボロに出来るのだそうだ。

また、国会で野党と対決している様に見えるが、裏では色々と手を握って居たりもする様だ。

ここはあんたんとこに花持たせるんで、ここだけ受け入れてくれ、なんて事も多いらしい。


例えば小さな会社で仕事をしているのを想像してみて欲しい。

あいつももうそろそろ役職を与えないといかんな、とか、

取引先の会長がイヤな奴で早く死んでくれと思うけれど、

暫くは相手の言いなりになっていないとしょうがないな、とか、

やろうと思っていた事とかけ離れてしまうけれど、丸く収める為には仕方が無いな、とか、

そんな感じで本来やるべきことを全然出来ない事になってしまうのだろう。


以前、安倍内閣には大いに期待していたものだが、

およそ安倍さんの政策とは思えないような事もたくさんやったのだった。

消費税を上げたり、移民政策を進めたりしたのも、

官僚やら財界やらからの圧力によるものだったのだろうと思う。

ここのところは官僚の言う事を聞かないと、他のもの全てがとん挫してしまう、

というのであれば、仕方なく妥協もするのだろうと思う。

俺が全て責任を取るからこれをやるんだ、と強い姿勢で仕事をすれば良いではないか、

と思うかもしれないが、自分が責任者で居ない事には仕事は進められない。

だから自分の保身も同時に考えなければならない。

実に難しいと思う。

総理大臣になる前は威勢の良い事を言っていても、いざ総理になってみると、

あちこちから圧力がかかって身動きが取れなくなってしまうのかな、と思ったりする。

外国からの圧力というものも有るだろう。それは、中国などの他にも、

実はアメリカからの圧力というのは相当なものなのかもしれない。

総理になると急に、アメリカから、お前、俺の言う事を聞かないとこうなるぞ、

と脅されるのかなあ、と思った事が有る。

日本はアメリカの属国だ、などと揶揄される事が多いが、

どうしてそこまでアメリカ様の言う事を聞かなければならないのか、

一般国民には解らない強い何かが有るのかもしれない。

LGBT法をびっくりするくらい強行に大急ぎで通してしまったのは、

アメリカの圧力なのだろうな、と想像するし、

ウクライナへの多額の援助もアメリカから押し付けられたものなのだろうと想像する。


日本は日米安保によって守られていると言われている。

けれど、もし台湾有事が有った場合、日本は矢面に立たされるかもしれない。

アメリカは中国相手に手を出さないのではないか。

カネとか情報とかは与えてやるから自分でなんとかしろ、と言われる可能性は高い。

それはウクライナを見れば解る。

アメリカは裏から援助するだけで、一切手を出さないのは相手がロシアだからだ。

日本は独自の軍事力をもっと高めて、

必要が有れば核保有も検討くらいはしないといけないのだろうと思う。

イギリス方式というのが有る。核ミサイルを搭載した原潜を数隻保有して海に潜らせておくのだ。

これは非常に有効な核抑止力になる上に、効率も良い。

アメリカから中古の原潜を売って貰って配備したほうが良いという識者も居る。

この程度の事は覚悟を持って、せめて検討くらいはしないといけないのだろう。

世界でうまくやって行くには、強い軍事力と強い経済力が無いと無理なのだ。


また、政府がどんどん移民を入れようとするのは何故なのかと言うと、

これはもう財界からの圧力なのだろう。

財界というものも、頭が弱いのではないかと思うくらい不思議な人達だ。

安い労働力が欲しいから移民を入れろ、というのはちょっと頭が悪すぎやしないだろうか。

移民を入れて安く使えたとして、その時点では良いかもしれないが、

辞めたり行方不明になったりして不法滞在者となって犯罪を犯したり、

移民を入れる事で日本人の雇用が小さくなり、給料が上がらなくなる。

さらに犯罪や混乱や対立、文化の破壊など、

全体で考えれば国にとって大きなマイナスにしかならない。


資生堂が人員整理をするというニュースが流れてきた。

中国市場に頼り過ぎた、と反省の弁を述べているという。

何年も前からチャイナリスクと言われているのに、中国で商売をしようとする企業たち。

頭大丈夫なのだろうか、と思う。

相手は自由主義国ですらないのだ。

持って行っても持って帰れない事も多いし、技術も盗まれてしまう。

一体何をやっているのだろうと思う。

そんな財界が言う移民政策など、デメリットしか感じないのだ。

そしてさらに、岸田首相の弟さんが特定技能制度を活用したインドネシア人の

国内就労を支援する事業ををしているのだとか。

ちょっとびっくりする。

総理大臣にはシャバの空気は伝わらないのかもしれない。


そんな訳で、総理大臣になったからといって、

思い通りに出来る訳ではない事も多いし、

一方では周りにあれこれ指図されて一体何をやっているのか解らなくなったりもする。

安倍さんが憲法改正に手を付けられなかったのも色々と難しかったのだろうと思う。

そういうわけで、すっきりと明確な政策を実行してくれる内閣というものは、

なかなか実現しないのだろうと絶望的な気分になる。

まずは選挙制度の改革とか、国会の改革とか、ホンネを言って、忖度ではなく、

正しい事は正しい、間違っている事は間違いだとはっきり言える様にする事から

徐々に変えていかなければならないのだろう。

国会はきちんと討論が出来る様に改革するべきだ。

そうすれば今よりも正論が通る様になるのではなかろうか。

日本の国益を第一に考える、

という当たり前の事すら出来ていない政治は本当に少しずつでも

変えていかなければならない。

みなさん、ちゃんと選挙にだけは行く様にしましょう。




なぜそんな事をするのか 想像するしか無い

政治家だけの問題ではない 霞が関という伏魔殿

誰が国を支配しているのか 悪いのは政府だけではない


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