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#017 【生成AI】ビジネス本ベストセラーの目次から題名をつけ直してみた

本の題名はしばしばキャッチコピー要素が多く、良くも悪くも題名だけだと何が書いてあるのかわからない場合がしばしばあります。そんな場合は目次を見てみると、なるほどこういうテーマについて書かれているのかと理解度が高まります。

では、目次だけの情報から題名を決めるとしたらどんなタイトルになるでしょうか。生成AIを使ってみてみましょう。

※ちなみにこの試みは全体的に悪意のあるものではなく、純粋な興味から端を発しており、目次の内容とタイトルに乖離があったとしてもそれに対してどうこういうつもりは一切ありません。



今回、ビジネス本のトップ10(2024年3月8日 ~ 4月6日)を対象に目次からタイトルをあらためて付け直す試みをしてみたいと思います。

目次から題名を作成する方法(生成AI)

以下のような方法で試してみたいと思います。今回は純粋に目次だけで入力したいと思います。

(質問)
以下のアウトラインの書籍について、なるべく内容が伝わりやすいように題名をつけてください。

目次
・・・

1. わが投資術 市場は誰に微笑むか(清原達郎)

目次
第1章 市場はあなたを見捨てない
第2章 ヘッジファンドへの長い道のり
第3章 「割安小型成長株」の破壊力
第4章 地獄の沙汰は持株次第──25年間の軌跡
第5章 REIT──落ちてくるナイフを2度つかむ
第6章 実践のハイライト──ロング
第7章 実践のハイライト──ショート・ペアートレード
第8章 やってはいけない投資
第9章 これからの日本株市場

目次を見ると、投資の軌跡〜実践手法とこれからの日本市場についてまとめられていることがわかります。Claudeに聞いてみたところ、以下のような回答が来ました。「市場の渦を制する成長投資戦略」わかりやすいですね。市場の渦を経験してきた著者が語る、成長投資の戦略について書かれた本。とても簡潔にまとめているような気がしました。

以下のようなタイトルが適切かもしれません。

市場の渦を制する成長投資戦略

このタイトルでは、以下の点を強調しています。第1章で市場が投資家を見捨てないことを説いていること
第3章で「割安小型成長株」の力強さを説いていること
第4章と第6章で長期の投資実績を示していること
第7章でショートやペアトレードなど様々な投資手法を扱っていること
第9章で日本株市場の今後を展望していること

投資戦略の核心は成長株に焦点を当てつつ、様々な手法を織り交ぜながら市場の機会を捉えることにあるように思われます。そのため「成長投資戦略」と「市場の渦を制する」という言葉を組み合わせました。

簡潔でありながら、内容の幅広さと実践的な側面が伝わるタイトルを心がけました。もちろん、ご提案の趣旨に合わない場合は、ご指摘いただければ幸いです。

とはいえ、書籍の題名を決めるのってかなり難しいですね。文字数も限られているので、キーワードはそんなにたくさん盛り込むことができません。題名だけだと書籍の内容は伝わりませんが、題名だけで読んでみたいと思わせる技術はとても難しいように思います。

👦(実際の書籍名)わが投資術 市場は誰に微笑むか
🤖(目次から構築)市場の渦を制する成長投資戦略

私なら前者を買います・・・。


2. 頭のいい人が話す前に考えていること(安達 裕哉)

目次
はじめに
「頭のいい人が考えていること」知っただけでは意味がない
本書で目指したのは読み返さなくていい本
第1部 頭のいい人が話す前に考えていること
    「知性」と「信頼」を同時にもたらす7つの黄金法則
その1 頭が悪くなる瞬間、頭がよくなる時間
ヤクザ映画で死ぬ人の共通点
冷静さを失った人の末路
「怒っているとき」は、頭が悪くなる
キレないためのふたつの技術
愚かさを回避するための時間
黄金法則 その1
その2 頭のよさを決めるのは「だれ」だ?
頭のよさってなんだ?
頭のよさに基準はない。されど頭がよくないと生き残れない
無人の山で木が倒れたら音はするのか?
米国で提唱された「人間が生きていく上で最も重要な頭のよさ」とは?
頭のいい人の思考の深め方
なぜ論理的思考が大事なのか?
いったん“頭のよさは他人が決める”と考えるとラク
黄金法則 その2

(中略)

おわりに
賢くあり続けるための読書リスト
参考文献

こちらの書籍は、目次をかなり丁寧に買いてくださっています。目次を読むだけで大体どんなことが書かれているのかイメージがつきます。上の引用では(中略)としてしまいましたが、気になる方はぜひ目次原文をお読みください。

こちらが生成AIによって目次だけから再構築してもらった題名です。

以下のようなタイトルを提案させていただきます。

頭のいい人の思考術 - 知性と信頼をもたらす黄金ルール

このタイトルを提案した理由は以下の通りです。

本書の主眼は「頭のよさ」や「知性」を身につけるための方法論を説いていること
「頭のいい人」が考え、行動するプロセスや技術を具体的に解説していること
「知性」と「信頼」を同時に得られるようになることをゴールとしていること
「黄金ルール」や「法則」といった言葉で、実践的で汎用性のある方法論を提示していること
内容の要点を簡潔にまとめつつ、本書の目的や特徴が伝わるようなタイトルを心がけました。
もし違う視点でのタイトルの提案が必要であれば、ご指摘いただければ幸いです。

今回はほぼ一致!!!

👦(実際の書籍名)頭のいい人が話す前に考えていること
🤖(目次から構築)頭のいい人の思考術 - 知性と信頼をもたらす黄金ルール

このタイトルの2冊が並んでいたら、どちらを手に取るか迷うと思います。両方とも「頭のいい人」と「思考術」という要素が共通しています。「知性と信頼をもたらす」の表現からもしかしたら後者のタイトルを選んでしまう可能性はありますね。


3. 転換の時代を生き抜く投資の教科書(後藤達也)

目次

第1章 投資が欠かせない時代に入った
・日本株のイメージが変わった
・ディズニーランドも円安インフレ
・若いころからの投資経験は生涯の資産形成の武器になる
・投資とは、確実なことはないガチンコの世界
・投資は社会とどうつながり、貢献するのか

第2章 株・会社・決算……そもそもから考え直してみよう
・株ってなんだろう
・株式上場はヤフオクへの出品に似ている
・株価は「現在より未来」を見て決まる
・バランスシート、トヨタと任天堂を比べてみよう

第3章 株価はなにで動くのか
・株価を見る「虫の目」「鳥の目」「魚の目」
・「虫の目」:スタジオジブリの価値を考えてみよう
・「虫の目」:最も使われるモノサシ、PER
・「鳥の目」:大きなおカネはマクロで動く
・「鳥の目」:重要な米経済指標①米雇用統計
・「魚の目」:価格は需給で決まる
・「魚の目」:日本株のメインプレーヤー「外国人投資家」

第4章 中央銀行は金融市場の心臓
・中央銀行が一般市民の関心事になった
・「物価の安定」のために金融政策はある
・植田日銀について知ろう
・どうなる日本の物価
・コロナ後のアメリカ金融政策をハイライトで知ろう

第5章 投資をはじめよう
・投資をする際に、まず一番大切なこと
・後藤自身の投資
・「長期」は個人で投資する人のほうが有利
・手数料の高い投信が、いい投信とは限らない
・海外に投資をするなら為替にも意識を持とう

https://bookplus.nikkei.com/atcl/catalog/23/12/22/01192/

目次を読んでみて思いましたが、構成がとてもわかりやすく、初学者向けに投資市場の仕組みから説明してくれていることがわかり、初学者としては買ってみたいと思いました。思いましたではありません。買います。特に第3章は知りたいですね。

こちらの目次に対して生成モデルがつけたタイトルはこちらです。

投資の基本と株価の仕組みを学ぼう

この題名は、以下の理由から適切だと考えられます。第1章から、投資の重要性と必要性が強調されており、これが本書の主要なテーマであることが伺えます。
第2章と第3章では、株式や株価の基本的な仕組みや動きについて詳しく説明されています。これは、投資を始める上で理解しておくべき重要な内容です。
第4章では、中央銀行の役割と金融政策について解説されており、これは株式市場に大きな影響を与える要因の一つです。
第5章では、実際に投資を始める際の注意点やヒントが提供されています。

したがって、この題名は、本書の主要なテーマである「投資の基本」と「株価の仕組み」を的確に捉えており、読者にとって内容が伝わりやすいものになっていると言えます。また、これから投資を始めようとする人にとって、必要な知識を得るための手引きとなる題名だと考えられます。

👦(実際の書籍名)転換の時代を生き抜く投資の教科書
🤖(目次から構築)投資の基本と株価の仕組みを学ぼう

今回は、目次の内容を反映しているのは後者と言わざるを得ないです。しかし、実際に書店でこのタイトルで販売されているとしたら、大学の教科書かな?と思って敬遠してしまう可能性があります。「転換の時代を生き抜く」という形容詞が目を引くので、キャッチコピーとしては実際の書籍名の方が良いと個人的には思いました。必ずしも目次の内容を題名に反映していることが良いこととは限らないんですね。


4. はじめての新NISA & iDeCo―マンガと図解でしっかりわかる(頼藤太希・高山一恵)

目次

第1章 誰でも非課税!新NISAのしくみ(約20%分もおトクになる!?税金をゼロにできるNISA;これまでのNISAはもう終わり?2023年までのNISAはどうなる? ほか)
第2章 老後資金作りの最強ツール!iDeCoのしくみ(年金だけでは生活できない時代がやってくる!?年金の上乗せ分を自分で作る!;iDeCoには、特有の税制優遇制度がある NISAよりも強力!3つの税制優遇 ほか)
第3章 実践!運用スタートまでのプロセス(NISAとiDeCo、どちらを優先する?自分に向いているのはどの制度?;NISA編(1) NISAスタートまでの流れ ほか)
第4章 必ず見つかる!自分にあった商品の見つけ方(何のためのお金を貯める?投資の目標を立てよう;どのくらいの損失なら受け入れられる?自分のリスク許容度を見極めよう ほか)
第5章 新NISAとiDeCoを最大限活用する投資戦略(自分にあった資産配分を考えよう ポートフォリオの考え方;お金を減らさずに増やす方法が知りたい!コア・サテライト戦略で資産を増やす ほか)

この書籍は漫画であることが目次から推察できなかったため、原タイトルと大きく少し雰囲気が変わってしまいましたが、要点はとらえています。

👦(実際の書籍名)はじめての新NISA & iDeCo―マンガと図解でしっかりわかる
🤖(目次から構築)NISAとiDeCoで始める!老後資金作りの新常識


5. きみのお金は誰のため〜ボスが教えてくれた「お金の謎」と「社会のしくみ」〜(田内学)

プロローグ 社会も愛も知らない子どもたち
第1章 お金の謎1:お金自体には価値がない
第2章 お金の謎2:お金で解決できる問題はない
第3章 お金の謎3:みんなでお金を貯めても意味がない
第4章 格差の謎:退治する悪党は存在しない
第5章 社会の謎:未来には贈与しかできない
最終章 最後の謎:ぼくたちはひとりじゃない
エピローグ 6年後に届いた愛

この本は目次がかなり要約されている内容なので、具体的なところはあまり推察できません。読んでみないと何が書かれているのか分からないですね。生成モデルの回答はこちら。

お金と社会の本質を問う

この題名は、以下の理由から適切だと考えられます。

1. プロローグと各章のタイトルから、この本がお金や社会の本質的な問題を探求していることが伺えます。

2. 第1章から第3章では、お金に関する一般的な認識とは異なる「謎」について言及されており、お金の本質的な意味を問い直すような内容になっていると推測されます。

3. 第4章と第5章では、格差や社会の問題について触れられており、お金だけでなく、社会全体の仕組みや在り方についても考察が及んでいると思われます。

4. 最終章のタイトルからは、お金や社会の問題を通して、人間の存在や関係性についても言及されているようです。

5. エピローグのタイトルからは、本書が単なる社会批評にとどまらず、人間愛や絆といったテーマにも触れている可能性が示唆されています。

したがって、この題名は、お金と社会の問題を掘り下げつつ、その根底にある人間の在り方についても問いかける本書の内容を的確に表現していると言えます。また、「本質を問う」というフレーズを使うことで、読者に対して、お金や社会について自分なりの考えを持つことを促すような題名になっていると考えられます。

👦(実際の書籍名)きみのお金は誰のため〜ボスが教えてくれた「お金の謎」と「社会のしくみ」〜
🤖(目次から構築)お金と社会の本質を問う

「お金」と「社会」の仕組みについて説明しているという意味ではどちらも同じ結果となりました。どちらも捨て難い表現ですが、原題の「ボスが教えてくれた」が入っている方が、対話形式でストーリーが進んでいくのかな、と内容とは関係ないところで親近感が湧きました。生成モデルの方の回答は、少しお堅い分厚い書籍のような印象を受けてしまうので、敬遠してしまうかもですね。



まとめ

今回は目次から題名を生成してみました

結果としては、内容に忠実かどうかという観点では、目次から生成AIを使う方がわかりやすい場面がいくつかあった反面、手に取りやすいキャッチーなコピーは原著の方が多かった印象です。手に取ってもらえるような題名をつけるのって、結構難しそうだなと思いました。ベストセラー作家なら、題名がなんであろうと売れるので書籍の内容を忠実に再現した題名でなくても良さそうですね。読者としては、キャッチーな言葉に引き寄せられすぎて中身を見誤りたくないので、目次も合わせて確認した方が良いなとあらためて思いました

👦(実際の書籍名)わが投資術 市場は誰に微笑むか
🤖(目次から構築)市場の渦を制する成長投資戦略

👦(実際の書籍名)頭のいい人が話す前に考えていること
🤖(目次から構築)頭のいい人の思考術 - 知性と信頼をもたらす黄金ルール

👦(実際の書籍名)転換の時代を生き抜く投資の教科書
🤖(目次から構築)投資の基本と株価の仕組みを学ぼう

👦(実際の書籍名)はじめての新NISA & iDeCo―マンガと図解でしっかりわかる
🤖(目次から構築)NISAとiDeCoで始める!老後資金作りの新常識

👦(実際の書籍名)きみのお金は誰のため〜ボスが教えてくれた「お金の謎」と「社会のしくみ」〜
🤖(目次から構築)お金と社会の本質を問う

おしまい。


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