上司に提案するときのコツ
『うちの会社、こうしたほうがもっといい会社になるのになぁ……』
企業に勤めていると、こういった『こうだったらいいのに』という感情が湧き出てくることもあるかと思います。
会社のことを考え、『これだ!』という“提案”をしたのにも関わらず、受け入れてもらえなかった……。
そんな経験はありませんか?
私自身、若かりしころに上司に“提案”をしていました。
会社のことを考えてのことでしたが……。正直、受け入れられないことのほうが多かったです。。。
提案を却下され続けてきたある日、とある『コツ』を掴みました。
その『コツ』を掴んでからは、不思議と“提案”が受け入れられるようになったのです。
そこで今回は、“提案”を受け入れて貰いやすくする『コツ』について書いてみようと思います。
“提案”を受け入れて貰いやすくする『コツ』は、事前準備にあります。
これを実際に“提案”する『前』に考える。これこそが『コツ』なのです。
『上司はどう考えているか?』と唐突に言われても、その『“問題”に対する上司の思考』をトレースするのはなかなか困難ですよね。
実体験上、その『“問題”に対する上司の思考』は下記の3つに分類できます。
上記のいずれかであると仮説を立てたら、それぞれのタイプごとに準備を整えましょう。
以降は、下記のシチュエーションを例に話を進めます。
この場合、そのまま自分の考えを“提案”しましょう。
“提案”を受けた上司は“問題”を認識し、あなたの“提案”を受け入れてくれることでしょう。
ただし、これはレアケースであることに注意してください。
あなたが“提案”する相手は管理職たる上司です。
あなたからどう見えているかは別として、運や『まぐれ』だけで管理職になったというケースは少ないことでしょう。
おそらく、あなたが“提案”する相手は『仕事のできる人』です。
そんな人が深く考えることをせず、“問題”に気づいていないケースというのはどれくらいあるでしょうか?
この場合、“提案”する前にその『何らかの理由』を取り除いてあげる必要があります。
『何らかの理由』さえなくなれば、あなたの“提案”は受け入れて貰えることでしょう。
このケースの場合に大切なのは、『実施できていない原因を突き止める』こと。そして『それを取り除く手段を提供する』ことです。
あなたの“提案”を伝えるのは、それらをおこなった後にすべきでしょう。
私の経験上、上司が考えているのはだいたいこのパターンでした。
このケースの場合は準備がとても大変です。
『何らかの理由』と言ってもいろいろとありますし、ひとつだけとは限りません。
まずは論理的に現状を整理する必要があります。
例えば、下記のような視点で考えると良いでしょう。
それらをすべて洗い出し、優先度を数値化するなどして可視化します。
その上で、自分の“提案”がいかに重要なのかを論理的に説明しましょう。
『自分の提案が一番効果的である』ということを、上司に受け入れてもらわなければなりません。
そのために必要な準備をおこなった上で、論理的に“提案”するのです。
『あなたの“提案”が通らない』という現実の裏には、さまざまな理由が潜んでいます。
その『理由』を探るためには、『しっかり考える』ということが重要です。
一般に、“提案”するときは『気持ち』や『思い』が先行します。その結果、『考え』が不足します。
そのような場合、往々にして『そもそも“問題”を認識していない』ケースで紹介したような“提案”をしてしまうのです。
しかし、先にも述べたように上司の思考としては『“問題”は認識しているが、“対策”する必要はない/他に良い方法があると考えている』であることがほとんどです。
このミスマッチが、あなたの提案が通らない原因となっていることもよくあります。
あなたの“提案”を上司にしっかりと伝えるために、『よくよく考える』ということを大切にしてください。