論文紹介 ラテンアメリカの国家形成は戦争でどれほど影響を受けたのか?
政治学者は戦争には長期的観点から見れば国家の形成と発達を促進する効果があると考えています。ある地域で国際平和が長期にわたって維持されたならば、その地域の国家は通常の統治の費用に加えて、戦争の遂行に必要な行政能力、戦闘能力を拡張する費用をあえて支出しようとはしないはずです。
このような理論はヨーロッパの歴史を踏まえながら発展してきました。そのため、一部の研究者はラテンアメリカには適応することができないと考えています。しかし、ラテンアメリカでも国家と戦争は密接な関係にあったこと