【今すぐできる!】世界の環境問題から考える脱プラスチック生活
こんにちは!
川江光です!
4月に施行されるプラスチック資源循環促進法に合わせ、ファミリーマートが無料で渡しているプラスチック製のフォーク等の提供を取りやめる方針を固めました。素材を問わず、フォークと先割れスプーンの店頭配布を休止、箸での代用やマイカトラリーの利用を推奨していきます。
レジ袋の有料化が開始されエコバッグを持ち歩く生活になり、プラスチックの問題を身近に感じるようになりました。プラスチック削減に向けた企業の取り組みが求めらえる中、なぜこんなに脱プラスチックの取り組みが行われているのか、今回調べてみると世界規模での大きな課題となっていることが分かりました。
①プラスチック問題
国連サミットで「SDGs(持続可能な開発目標)」により、脱プラスチックに向けた動きが加速しています。
SDGsとは「Sustainable Development Goals」の略で、日本語では「持続可能な開発目標」と訳されます。2030年までに達成すべき経済・社会・環境のバランスが取れた社会を目指すための17個のゴールが設定されています。
プラスチックは軽い、耐久性が強い、加工しやすい等として、ビニール袋やストロー、ペットボトルなど生活のさまざまな場面で使われメリットがある一方、廃棄される量も多く自然分解されず、環境中に流出すると半永久的に残ってしまう点が問題となっています。その影響があるとされるのがこれから紹介する海と地球温暖化問題です。
②海の生き物への影響
使用後にごみとなったプラスチック製品は最終的に海に流れます。この海に捨てられたプラスチック製品が原因で海の生き物が傷ついたり死んでしまったりする事例が増えています。
また、海へと流れたプラスチック製品は、長い時間を経て波や風、紫外線の影響を受け5mm以下のサイズのマイクロプラスチックとなります。マイクロプラスチックを食べた魚はプラスチック自体は対外へ排出されますが、プラスチックに含まれる有害な汚染物質は魚の体内に蓄積し、その魚を私たちが食べることでがんの発生や免疫力の低下など、健康被害を起こすと考えられています。
このように、海洋プラスチックのごみは非常に深刻な問題となっています。
③地球温暖化への影響
海への影響のみを考えると、「プラスチックが海に入らなければ良い」「しっかり燃やしたら良い」といった意見が出てきますが、プラスチックの問題は海だけにはとどまらないのです。
その理由は、プラスチックのほとんどが石油から作られている事。いま日本ではプラスチックの半分以上が焼却処分されます。石油からできたものを燃やせば、二酸化炭素が発生します。この二酸化炭素は地球温暖化の原因となっている「温室効果ガス」に分類され、地球温暖化に影響を及ぼします。
①②で紹介したように、海洋汚染だけでなく焼却による大気汚染などに大きな影響を与えていることが分かります。
脱プラスチックを実現するためには、リサイクル等の再生利用、再使用の考え方ではなく、プラスチックの使用量・ごみを減らしていく考え方が重要だと分かります。
そのため容器やストローなど、現在使用しているプラスチック製品を環境負荷の少ない代替素材のものに変えていくなど、個人や企業ができることから始めていく必要があります。
④自分たちにできること
環境省はプラスチック製品の使用合理化として、レジ袋が有料化されたように、スーパーやホテル等でスプーンやアメニティなどの使い捨て製品の使用を減らすための目標や有料化など具体的な取り組みを働きかけています。
(環境省サイトより引用)
今後はスプーンやフォーク、ヘアブラシや歯ブラシ等も有料化になる可能性があるので、マイカトラリーを利用するなど、できる限りプラスチック削減に取り組みたいですね。他にも、今すぐにできる行動はたくさんありますので、一部紹介します。
・シャンプーや洗剤の詰め替えを使う。
・マイバッグ、マイボトルの持ち歩き。
・食品の保存は容器を使いラップを減らす。
・プラスチック製のストローの利用を控える。
⑤まとめ
プラスチック資源循環促進法の背景には、廃棄されるプラスチックによって、海・地球温暖化の問題に繋がり世界規模で注目されている課題だということが分かります。
なぜプラスチックが環境に悪いのか、現在の問題点や現状を把握することで、僕たちも日常生活で気にかけようという気持ちになります。
ぜひこの機会にプラスチックへの理解を深め、今から自分にできる脱プラスチック生活を始めてみてはいかがでしょうか。
以上
川江光
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