大胆設計な「好きのおすそわけ」がおもしろかった文化祭【連載第9回】
みなさんこんにちは、【オンラインサロン『コルクラボ』に所属して1年経ったので色々振り返ってみた】連載第9回です。
前回のnoteではコミュニティ内のプロジェクトが外に向けて発信するきっかけや流れについて書きました。(長文すぎましたよね…)たくさんの反響ありがとうございました。
今回はコミュニティとして外向けのイベント(オトナの文化祭)を開催したという話です。
■コミュニティらしいスローガン「好きのおすそわけ、どうぞ」
コルクラボには色んなタイプの仲間がいて、仲間同士がお互いの『スキ』をシェアしたり巻き込んだりということが日常的に起こっています。
そこで半年以上前になりますが、キャプテン・サディ(佐渡島さん)から「文化祭とかやったらいいんじゃない」という話が出てきて、いいねいいね、みんなの『スキ』をコミュニティの外にもおすそ分けしようということで『好きのおすそわけ、どうぞ』をスローガンに文化祭をやることになったんです。
ちなみに気になるnoteのTOPイラストはつのだふむさん(@tsunoda_fumm )デザインの会場内ポスターから拝借しました。
■いくつになっても共通体験は青春につながっている
オトナになってからの文化祭ってどんな感じになるのかなって思っていましたが、企画や準備が進んでくると仕事とは違ったワクワク感が生まれてきました。
僕は読書会の企画を担当したので、自分の好きな本を改めて読み直してやっぱり好きだなって再確認もできました。同じ本を大切にしている仲間と出会えることを思うとどんどん楽しみになってきますよね。そして、そんな場だからこそ来場者の方にどんなサプライズを用意したら喜んでもらえるのか、仕事以上に真剣に悩んで考えていたと思います(笑)
前日になると、看板をつくったり風船をふくらませたりと、いよいよ文化祭の雰囲気が盛り上がってきます。僕は久しぶりに風船をたくさんふくらませたり、大きい段ボールを運んだりしたのですが、オトナになると新鮮さが増して楽しくなっちゃいました。仲間も高校生ぶり?など会話を楽しみながら作業をしていきます。これは忘れかけていた青春ってやつかもしれませんね。
コルクラボの学び★青春とは、共通体験をきっかけに何歳になっても味わうことができる。
イベントのレポートについては仲間や来場者の方がたくさん書いてくださっているので、後半にリンク紹介しますが、僕はやはり仕立ての面白さについてnoteで伝えたいなと思います。
■オープニングセッションをやらない大胆設計
文化祭の仕立ての中で、個人的におもしろい&興味深かったことのひとつにオープンのさせ方があります。今回のイベントでは来場者の方を集めて「これから始めますよ~」みたいなオープニングセッションを入れなかったんです。この手のイベントやカンファレンスって全体の一体感をつくったり、趣旨をはじめに伝えるためにオープニングセッションをはじめに入れるものが多いのですが、僕たちはやりませんでした。というかそもそも議論にさえならなかったのではと思います。
この選択には一長一短あると思います。学びのある試みでした。
コルクラボには熱狂は1:Nで伝えないという知見(まだ暗黙知?)があります。好きなものを伝える時は初めはだいたい少人数の場で行われたりするんですよね。そうすると、心理的な安全の確保がしやすいので、話をしやすいし、熱を伝えやすい。
それを今回のケースにあてはめると例えば、来場される方のお目当てがバラバラの場合、最大公約数をとるようなオープニングセッションは一体感をつくるために一定の効果はあると思うのですが、来場者の期待や『スキ』に対して熱くお応えするという観点では必ずしもベストではないと考えています。
コルクラボのメンバーは運営メンバーを中心に文化祭のコンセプトを練りに練ってメンバー間での認識が合うように何度も議論やワークをしてきました。
そこで、イベントでは自然に各セクションごとの担当者がスローガンを体現して1:1に近いコミュニケーションで熱を伝えていくような構図になっていました。マンガを描くワークショップを目当てに来場された方には、マンガに関わっているメンバーがお出迎えして直接触れ合う中で『スキ』を伝えていき、読書会を目当てに来場された方にはその本を大好きなメンバーがお迎えしてコミュニケーションをとります。一見、手間も人手もかかる方法ですが、来場者の期待に応えるという観点ではありだなと思いました。私たちは手間をかけることの意味や大切さについても普段からよく議論しています。
ちなみに、来場者には名札をつけてもらい、その名札をみるとお目当てのイベントがわかるような仕組みにしていました。
会場内は休憩コーナーで売られていた一杯のコーヒーやおにぎり一つに至るまでメンバーの『好き』が反映されていましたが、やっぱり気づいてくれた方もいてこういう瞬間はうれしいですよね。
結果として、好きでつながる滑らかさと濃さについてはいい形で仕上がったと思います。これをプロジェクト横断でリレーをするように来場者のみなさんを滑らかにつないでいくことができたらさらにいいものになりそうだなと思いました。
コルクラボの学び★最強のイベントとは、『スキ』による個の突破力&全体の一体感の両輪で設計されるものである
運営のリーダーも先日振り返りを発表してくれましたが、部分的な熱に比べて全体としての一体感には課題が残ったなと話してくれました。
イベントの一体感はイベント当日までにいかに多くのメンバーを巻き込んで当事者意識を持ってもらうか、ここにポイントがありそうです。コミュニティは企業よりももっと生き物というかナマモノという感じがしていて、組織としての熱量がそのままアウトプットの質にダイレクトに影響してくるなと思います。ここにコミュニティ運営の難しさと面白さがありますよね。
コルクラボの学び★コミュニティとはナマモノである。情緒不安定なものととらえて常にお世話していくことが必要。
ということで、コミュニティとして初めて行った外部向けのイベントはとても思い出深いものになりました。運営の仲間たち、参加くださった方たち、みんなで作り上げる文化祭って最高でした。本当にありがとうございました。来年も楽しみです。
最後に、イベントレビューを書いてくださった方にも感謝!いくつか紹介させていただきますので雰囲気を感じて頂けたらと思います。
来場者からの見え方ってとても参考になります。良いところも課題点も違った切り口で見つけることができたので参考になりました。
↑一日読書会どっぷりコースのスタッフによるイベントレポート。
そして、最後は人の行き来が激しいフリーセッションのエリアにどっぷりのスタッフによるイベントレポート。同じ時間軸で色んなことが動いていたんだなとじんわりきますね。全部参加したかったけど、体が足りないですね…こういうレポートはスタッフにとってもうれしいです。
それでは今回はこの辺でおわりにします。
文化祭のあとはなんとなく心に穴が開いたような、そんな感覚が続いていてnoteを書きながらもまたじんわりきています。
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いつもnoteを読んで下さりありがとうございます。
今回の記事は約10回の連載になる予定です。
毎週記事は更新していきますので
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なお、僕のツイッターは @kawahao です。
日々のコミュニティプロデュースの学びを発信しています^^
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