コミュニティにおける『リーダー悩みあるある』についての独特なアプローチ【連載第5回】
みなさんこんにちは、【オンラインサロン『コルクラボ』に所属して1年経ったので色々振り返ってみた】連載第5回です。
たくさんの応援コメントやシェア、NewsPicksに載せていただいたり、みなさんありがとうございます!まだまだ記事は更新していきますので引き続き応援よろしくお願いします~。
さて、今回は『リーダー悩みあるある』という話です。
コミュニティって立ち上げ初期のフェーズでメンバーがなかなか集まらない、集まったけどリーダーだけががんばっていて疲弊してしまうというケースなどをよく聞きます。ママ会とか、仲良しフットサルサークルとかでも結構ありますよね?
これが仕事だったら責任や給料がかかっているので、そりゃみんな必死に取り組むし、会議だって出なければクビになってしまうので当たり前のように出席するんですけどね…
私たちは、強制力が働かない状況での人の集まりをどうマネジメントするのか、すなわちコミュニティマネジメントについて学ばなければならないのかもしれません。自分の『スキ』を育てて、それを共有できる居場所は自分でつくっていけたらいいですよね。
コルクラボでは、コミュニティ内のリーダーってどうふるまうと良さそうか議論を続けているのですが、今日は僕自身がコーディネートしたワークについて振り返りつつ紹介したいと思います。
■ケーススタディで仲間の経験を共有しあう
リーダーの悩みって『立ち上げ期』や『推進期』などフェーズによって違いますよね。今回は2つのケーススタディを設定して、各自でワーク、グループ内発表、全体発表を行いながら、深めていこうという仕立てにしました。
コルクラボでは1つのテーマについてじっくり議論をするということが結構多くて、自分の思考の特徴や強み・弱みに自覚的になるメンバーがどんどん増えていきます。
ケース①は主に立ち上げ期。プロジェクトをすすめたいんだけど、メンバーの会議出席率かバラバラの中で、全員の調和を取りながら進めていくリーダーの苦悩です。これってリーダーは抱えてしまって疲弊しちゃいますよね…。
ケース②は主に推進期。役割分担をしたら情報共有が滞り、ゆるく参加していた人が途中からついていけなくなったりして、離脱しちゃったりするケース。このとき困るのって、どうしようかって相談しているメンバーがモチベーションの高いメンバーなので、参加できていないメンバーの気持ちや事情がわからなかったりするという問題。ありますよね…。
これをメンバーがワークして、色んな立場や職業のメンバーがそれぞれの視点からコミュニティについて考えてくるので切り口のバリエーションが増えて、「あ、そんな考え方もあるんだ」がたくさん見つかります。気づきも多かったです。
え、どんな意見がでたの?
気になる方もいると思います。もう少しだけお付き合い下さい。この後少し紹介しますね。
■ワークショップの後は議論のワークシートの分析もする
さて、議論は気づきがあって毎回すばらしい時間になるのですが、「他のみんなはどんなことを考えているのかな」「みんなの意見に共通するものはあるのかな」という考えも出てくると思います。
ここからがコルクラボの面白いところ。
みんなのワークシートの分析を行います。
まず、ワークシートを全員分回収させてもらって、テキストにおこしていきます。そしてテキスト分析をかけていくんです。
まずは、ワードクラウドにして、メンバーのワークシートの中で、どんな単語が多く使われているのかを整理していきます。これによって各ケーススタディの議論のキーワードがあぶり出されます。
例えば立ち上げ期だと、役割、リーダー、共感、共有、全員、熱量みたいな単語が出てきますよね。こうして議論の中心に来たワードをもとに自分たちの議論を振り返っていきます。「あ、このワードは自分たちも出てきたよね」とか「このワードはしっくりくるよね」といった感じです。
これらをもう少し細かく見ていくと、上図のように整理できます。頻出キーワードをインプットしてから、メンバーの書いたワークシートを見ていくと、テーマに対してミクロとマクロでとらえることができるという試みをしてみました。
コルクラボという組織を人に例えてみたときに頭の中がどうなっているか、これはコルクラボらしさにもつながるので、メンバーの多くはこの単語の並びを見て「コルクラボらしいよね」なんて話をしているのが印象的でした。
僕はそんな形で、ワークショップの回答をどんどんテキストとして集めて、アソシエーション(単語ごとの相関)を整理したらコルクラボの平均的な思考を持つプログラム(AI)の開発も可能だと思っていて、そのうちボットをつくろうと企んでいます。コルクラボのメンバーのひとりにAIがいたっていいよね。
僕「コルクラボ君、PJに行き詰まっちゃたんだけどどうしよう…」
コ「そうですね、そもそもに立ち返りましょう。疎外感を感じているメンバーがいたら情報共有をして、役割分担をしてあげることで安全安心の確保ができるでしょう。」
こんな遊びができたらおもしろくないですか??(僕と仲間だけ?笑)思考の汎用性というのはこういう試みによっても定義していけるのかな、なんて話をメンバーとしながら、コミュニティマネジメントをゴキゲンに考えているのでした。
それでは今回はこの辺で!(続く…)
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いつもnoteを読んで下さりありがとうございます。
今回の記事は約10回の連載になる予定です。
また続きを見ていただけたら嬉しいです。
なお、僕のツイッターは @kawahao です。
日々のコミュニティプロデュースの学びを発信しています^^
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