すれ違ってた夫とぶつかった日 #子育てフリーランス 16話

妊娠・出産・育児と夫の関係に向き合い、試行錯誤しながら「いい感じ」の働き方にたどり着くまでの赤裸々エッセイ。著書「子育てしながらフリーランス」の原作。火・金更新！

【#子育てフリーランス これまでのお話】
妊娠中に安静令のために、仕事がなくなってしまったことの反動で、産後１ヶ月ですぐにイラストレーターの仕事に復帰。その後、夫が会社を辞めたことをキッカケに、さらにフリーランスとして軌道に乗ったカワグチ。しかし、夫が転職したあと、お互いに仕事が忙しくなり、育児と家事の負担も相まって、二人の仲はけんあくになり…！？

前の話はこちら

産後、フリーランスイラストレーターとして復帰して、4年がたった頃…。

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妊娠中に、安静令のために仕事がなくなった私は、その反動もあり、産後２ヶ月ですぐに仕事に復帰し、昼夜問わず働き続けていました。

夜に息子を寝かせたあと、気がつけば朝まで仕事をすることもしばしば…。

寝坊した朝は、往復6kmの幼稚園までの道のりを全速力で送迎していました

育児と仕事で、慌ただしい日々を送る日々…。

この頃、収入は月30万円以上を継続して稼ぐことができていました。
夫の収入と同じくらいになりました。

そして、それと同時に、今までかろうじてできていた家事ができなくなり、家の中は荒れ果てていました。

リビングには常に洗濯物やオモチャが溢れている状態。 買い物に行ったり、料理をする時間もなくなり、外食やスーパーのお惣菜に頼ることも増えました。

転職したばかりの夫も、仕事が忙しく、朝は私たちが起きる前に出勤し、夜は、ソウちゃんが寝静まり、私が仕事をしている時間に帰ってきました。

会話どころか、顔も合わせない日々が続きました。

ーそして、夫が休みのある日ー

ガチャン！！ガチャン！！

朝から、騒音で目が覚めました。


キッチンに行くと…

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夫が、洗い物をしていました。

大きな音を立てながら…

不機嫌な様子で。

夫の態度に、苛立ちを感じて、言うものの…

ガチャン！！ガチャン！！ガチャン！！ガチャン！！

夫は、不機嫌なままお皿を洗い続けました。

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カッチーン！！！

！！！

・・・・・・・・・・・・・・・・。

息子のことを話に出されると、胸が痛くなりました。
それは私が誰よりも、気にしていたことで、見て見ぬふりをしていたから。

言葉にしようと、頭で整理しようとするほど、閉じ込めていた感情が溢れ出てきました。

グルグルグル…。

グルグルグル…。

​

産後、すぐに仕事に戻りたい焦燥感。
仕事をすることで、家が荒れてしまう罪悪感。
子どもに寂しい思いをさせてるのかもしれない責任感。


グルグルグル…。

グルグルグル…。

グルグルグル…。

頭の中でモヤモヤがごちゃ混ぜになって

言葉にすることができない。

その感情は、大きく渦巻いて…

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​

その混沌とした思いは、怒りの言葉になって、噴出してしまいました。

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グルグルグル…。

グルグルグル…。

グルグルグル…。

グルグルグル…。

グルグルグル…。

グルグルグル…。

​

​グルグルグルグルグルグル…。

​

​

妊娠中に仕事が全部なくなってしまった焦り…

仕事を辞めた夫のために、頑張ってきた努力…

育児と家事が両立できないもどかしさ…

フリーランスの働き方…

育児をしながらでも、好きな仕事を続けたい思い…

​

知って欲しい。

理解して欲しい。

​だけど、伝わらない。

ずっと見て見ぬ振りをしていた混沌とした感情が押し上げて、溢れ出るように、攻撃的な言葉が止まりませんでした。

​

そんな私たちを止めてくれたのは…

ガチャ。

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息子のソウちゃんでした。

​

話し合いができないまま、夫は去っていく。

​

その日から、私たち夫婦は、以前にもまして会話がなくなりました。

同じ空間に住んでいるのに、別々のことをして過ごす。 まるでお互いが見えない存在かのように。

​

ー数日後ー

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夫婦が揉めている様子は、ソウちゃんにはごまかしてはきたものの、伝わってしまっているようでした…。

子どもは大人が思っているより、親のことをわかっているのかもしれません。

「このままじゃソウちゃんも悲しんでしまうかもしれない…。」

そう思い直し、私は、夫と話し合いをしようと、試みました。

しかし……

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つづく

読んでくれてありがとうございます！「今」のカワグチです。はい〜！めっちゃ仲悪い〜！思い出して書くだけでお腹痛い〜！これだけぶつかったあとに夫婦でなんとかこうにか向き合う詳しいお話は「子育てしながらフリーランス」に全部書いてます！noteでも、原作になったストーリーはアップしていきますね。今は夫と二人で出かけたり、二人の時間を過ごすことで、この漫画の時とは信じられないくらい仲良く暮らしてます。今一番、穏やかに暮らせてるかも。これは執筆中にたくさんのお母さんたちに取材して気づいたことなんですが、産後に夫婦が不仲になるのは珍しいことではないようです。それくらい、こどもを育てるというのは上部だけでは付き合えない、本気で向き合わないといけないことなのだと思います。育児って、お金や家、こどもの将来、命まで関わることですから。一生懸命になるほどに、ぶつかってしまうこともあると思います。でもすれ違うよりは、ぶつかる方がいいのかもしれない。もう否応なしに向き合うことができるからね。まぁ本音で言えば、わざわざぶつからなくてももっとはよから、素直に気持ちを伝え合ってたらよかったなぁと思います（白目）

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