見出し画像

息子が「ありがとう」を言う理由

この春に小学3年生になる息子が、手紙をくれました。

よし!習い事いくぞー!って、玄関で靴を履いて出発する瞬間に、


ありがとう1


って、渡されたのがコレ。


画像2




こんなん……




泣くやろーーーーーー!!!

泣いてまうやろーーーーーーーー!!!!!




学校で、ママとパパに向けたお手紙を書く授業があったみたいです。

私は泣きながらチャリに息子のせて、習い事の教室まで連れて行きました。


ありがとう3



そして、習い事が終わり、二人で家に帰った後

また読みました。

何度も読みました。

額に入れて飾ろうかな?

ウォールアートにしてもいいね!(クソバカ親)


そうやって何度も、読み返してみると…

画像5




この手紙1枚だけで「ありがとう」を6回も言ってる…。

「ありがとう」が過ぎる。


そのことを、息子に伝えました。


「ソウちゃんって、ありがとうをいっぱい言ってくれるよね。なんでなん?」


そう、息子は最近、手紙じゃなくとも、息を吐くように「ありがとう」を言ってくれる。

何か影響を受けた本や、学校でのエピソードがあるのかもしれない、と思って聞いてみました。


すると、息子は…

ありがとう13


・・・・・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・


子どもの親への観察力ってすごい。

よく、お気付きで。


誰にも言ってないけど、
私は最近、「ありがとう」をよく言うように心がけていました。


そう決めた出来事が、あったからです。


・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・


私は、人よりもできないことが多いです。

家事は全般苦手だし、
夜中までゲームしてるから朝起きれないし、
コンセントが絡んだやつも引きちぎりたくなるし、
お財布も家の鍵もスマホもすぐなくすし、
お裁縫なんて、5センチ角のゼッケン貼り付けるだけで血が吹き出るし…

なんて痛々しいアラフォー。


そんな自分を自覚してるので、好きなことならまだできると思い、
絵を描く仕事をさせていただいてます。


でも、その仕事ですら…

文字が苦手で、誤字脱字オンパレードだし、
10万円の請求書を100万円の請求書にして送って、クライアントさんビックリさせちゃったし。

他にもまだまだ

まだまだまだ

・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・

ありがとう4


私のイタネタは尽きることないけど、自分で書いて凹んできたからここまでにします。



とにかく!


私は、生きているだけで、誰かのお世話になっています。

なので、なんだか毎日、罪悪感をもって生きていました。


特に、一番お世話になってるのは、そんな私と一緒に暮らしている夫です。


夫とは一度、それはもう大きくすれ違っちゃって
ぶつかったこともあるんですが、それをキッカケに、なんとか向き合うことができました。(向き合うまでの話こちら)


ある日、私は仕事でミスをしてしまい、テンテコ舞で家事が全くできていませんでした。

その日に限って、夫も仕事が忙しく、終電で帰ってきました。

なのに、夫は、疲れた状態で家事をしてくれたんです。



その様子を見た私は、さらに罪悪感が溢れて…

ありがとう5


ってな感じで、洗い物をしてる夫の耳元で「ごめん」を囁き続けました。



すると夫は…


ありがとう6



って


言ったんですよーーーーーー!!!!!



それで私、慌てて…

ありがとう7


と、言いかけて…


ありがとう8



って言ったんです。




そしたら…


ありがとう9


って言ってくれました。


私が逆の立場だったとしても、夫と同じような気持ちになってたと思います。

ていうか、そんなウロチョロするなら洗い物手伝えよって思いますわ。

人を傷つけてしまった時、人に迷惑をかけてしまった時、「ごめんなさい」はとても大切な言葉だけど、必要以上に言いすぎると、それは相手を責めることになり、ただの自己満足になってしまうんだと気付きました。

そして、「ごめんなさい」の言葉を言う時、意外と「ありがとう」の言葉に置き換えることができるんだなと。

それで、その時ふと思い出しました。

息子のソウちゃんは「ごめんなさい」をたくさん言う時期がありました。
確か、小学生になって、すぐの頃。

逆上がりができない。
宿題が難しくて解けない。
すぐに寝付けない時なんかも…。

「ごめんなさい」って言ってたんです。

ありがとう10



悪いことじゃないのに。

私は、息子が「ごめんなさい」って言うたびに、自分が息子を責めているような気持ちになり、辛かったのを覚えています。

ソウちゃんは、冬に生まれたこともあり、体も小さく、悲しいことがあるとすぐ泣いてしまう子でした。

幼稚園までは、できないことがあっても、先生が一緒に教えてくれていたけど、小学生になったら、クラスメイトも増え、置いていかれることもあったと思います。

当時は、「なんでこの子はこんなに自信がないんだろう?」って不思議に思ってたんですが…


もしかしたら


私が、「ごめんなさい」の言葉をを、必要以上に言っていたからかもしれません。

いつも、人に迷惑をかけていると思って罪悪感を持って、たくさん謝ってた私のせいだったのかも。

子どもは、親の背中だけでなく、言葉も態度も見ているのだと感じました。



その時から私は、「ごめんなさい」は必要最低限にして、できるだけ「ありがとう」の言葉をいっぱい使って感謝の気持ちを伝えようと決めました。

言葉にしていなかったけど、私の気持ちをソウちゃんは気づいてくれてたんですね。



「ありがとう」の言葉は、目に見えないプレゼント。



その言葉を聞くだけで、軽くなる。あったかくなる。


すごい、魔法の言葉。


それに加えて…


「ありがとう」の言葉は、「タダ」なんです!

ありがとう11



「タダなモノほど怖いものはない」と言うけれど、モノじゃないから大丈夫!なんてコスパがいいのでしょう!


以上が、私が「ありがとう」をたくさん言うようになった経緯です。

実感としましては、「ありがとう」は、言えば言うほど、人を大切にできるし、それは自分にも返ってきます。

ソウちゃんも、同じように感じてくれてたら嬉しいな。


息子のお手紙は、予想以上にシェアされまして…
あたたかいコメントをたくさんいただきました。


だからTwitterは、辞められない。



では改めまして…


素敵な授業をしてくれた学校の先生、
いつもお世話になってる取引先の人、同業の友達、先輩、
今、横でパズドラを無表情でしている夫、
ここまで読んでくれた人たち全てに、


心から


ありがとうございます!!!(無料)







最後に、息子に「ソウちゃんの手紙めっちゃシェアされてるけど、大丈夫?」って、聞いたら…





ありがとう12




って、言ってたので、皆さんに伝わったらいいなと思います。




カワグチマサミ(@kawaguchi_game

この記事が参加している募集

子どもの成長記録

サポートしていただいた売り上げは、新しく面白い漫画を描くための活動資金とさせていただきます。いつも漫画や記事を読んでいただき、本当にありがとうございます!