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【漫画】子どもが不登校になったのでいろんな人に頼ってみた。



川口真目(かわぐちまさみ)です。
マンガを読んでくれてありがとうございます。
息子のソウは2年前、小学4年生のときに不登校になりました。

このマンガでは描ききれないほど、も〜ほんとに悩んで、葛藤して、辛い時期でした…。
思い出しながらお腹痛くなりました。
起こった事実を変えることはできないけど、経験を糧にできると思って描きました。

このマンガはSNSで広がり、不登校で悩んでる親子、元不登校の人、 そして学校関係者の方まで届きました。190万PVを超えました。

公立学校の校長先生から「学校で配りたい」とメールをいただきました。
不登校コミュニティを運営する親御さんからも、お子さんに読ませたいというDMもいただきました。
なんと「学年だより」で配布していただけたそうです。

メディアでも紹介していただきました。


正直私もここまで反響があるとは思いませんでした。
それくらい、今、「不登校」が学校の枠を超えて、社会的な課題になっています。

小中学校の不登校児は30万人と言われています。それだけでもすごい人数だけど、この数字は公式的にカウントされたもの。潜在的な不登校児童は2、3倍はいるとも言われています。
病欠という認識だとカウントされません。中には、オンラインで出席をしてる子もいるはず。
この大きな数字は全て子どもで、そのほとんどの子が、親が、今この瞬間も「何がなんでも学校に行かせなくちゃいけないと」苦しんでいるかもしれない。


不登校は不登校児の数だけ理由があります。
集団が苦手だったり、先生との相性がよくなかったり、おかしいと思ったことを言えなかったり…。中には理由なんてわからないこともあります。

だけど、不登校の親子、教育関係者の方とお話しして気づいたことがあります。不登校を問題と捉えるとき、不登校の親子が楽になる共通の答えがあることを。

それは、
今まで大人の私たちが抱えてきた「〜ではなくてはいけない」という価値観を、溶かしていくこと。
「学校に行かねければならない」「成績が良くないといけない」「いい会社に入らなければならない」
そういう「条件付き」で子どもを愛してしまっていることに気づくことことです。

生まれてきたときはみんな、生きてるだけで祝福されたはずです。
それがいつの間にか、「誰かのために」、「社会のために」価値のある子にならないと、親は愛情を示してはいけないと思ってしまう。

それが、不登校の、いやそれだけでなく
増加している若者の鬱、自殺、さまざまな社会問題の根底に大きく影響しているものだと私は思うんです。

そうはいっても、今まで無意識に取り込んできた価値観を壊すことは、とーっても難しいことです。

私は、早々に「無理だなこりゃ」と諦めて、カウンセラーやフリースクール、専門家の方たちにたくさん頼って 、なんとか古い価値観を壊すことができました。

「不登校」の壁を壊すには、自分自身と向き合うことが必要です。
ですが、一人でここまで来ることは難しかったと言い切れます。

その中で学校とも話し合いを続けました。

息子の不登校のきっかけは学校でもあったけど、復学のきっかけも学校でした。変わろうとしている学校関係者の人もいます。

「不登校の親が悪い」、「学校が悪い」と言っているだけより、不登校と学校、お互いが 状況を知ることが必要ということがわかりました。

学校を、教育を変えるって、かなり大きなことを言ってますけど、
だけど変わるとしたらそこなんだと思います。
学校は自分から変わることができない。親の声がいるんです。

学校に行くだけが答えじゃない。
選択肢はたくさんある。
だけど、学校だって変わる可能性があると思うんです。
だってそうじゃないと、いつまでも、「何があっても学校に行かなくちゃ」って思う人は減らない。
辛い思いをする子どもも。大人も。
そういう発信を今後もできたらいいなと思います。

川口真目(@kawaguchi_masami


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