【詭弁使いの手口】馬鹿だからの詭弁に騙されるわけではない/不寛容の原理【きまぐれエッセイ】
不寛容の原理とは何ぞや。これを語るにあたり、まずは寛容の原理から紐解いてみよう。
寛容の原理とは、他人の言葉に耳を傾け、その背後に潜む意図をできる限り良いものとして受け取ろうとする心の姿勢のことである。
例えば、友人が「君のアイデアは面白いけど、ちょっと変わってるね」と言ったとき、ここで寛容の原理を働かせるならば、「変わってる」という言葉を「独創的」と捉え、友人が褒めているのだと解釈する。こんなふうに寛容の原理を使えば、世の中の大半の言葉は温かく、そして建設的に感じられるだろ