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シャーデンフロイデ/他人の不幸に喜びを感じる人々の心理【きまぐれエッセイ】

SNSの炎上、そしてその背後に潜む人々の心理には興味深い側面がある。「正しい人」を自称する者の中には、実際には倫理観に欠ける者もいる。
彼らは表面的には正義と道徳を装うが、実際にはルールを無視し、他人を欺く。この種の欺瞞は人々を簡単に騙し、正義の名のもとに他人を攻撃することを正当化する。

次に、人間の本質にある「他人を叩いて喜びを感じる」欲求について考えてみよう。これは古代から現代に至るまで変わらないもので、他人の不幸に喜びを見出すこと、いわゆる「シャーデンフロイデ」がこれに該当する。
この心理はSNSの登場で顕著になり、匿名性の裏で他人を攻撃することが容易になった。

このようなSNS炎上は今後も続くと考えられる。トランプ前米大統領の例を見ても分かるように、攻撃的な言動が注目を集め、それが連鎖的に炎上を引き起こす。人々が自身の攻撃的な傾向を認識し、それを制御することが重要だ。

また、もう一つの興味深い現象として「後妻業」が挙げられる。高齢の男性が女性に騙され、財産を奪われるケースが増加している。特に高齢化社会において、この問題は深刻だ。男性が女性を容易に受け入れやすい心理的背景を理解し、注意を喚起する必要がある。

成功する経営者の中には、自己中心的で他人を無視する傾向があることが研究で示されている。これは彼らが大胆な判断を下す必要があるためかもしれない。しかし、その結果、身内から嫌われることも少なくない。成功と人間関係のバランスを取ることは難しいが、重要な課題だ。

上から目線で説教される場合の対処法として「メタ認知」が有効だ。説教する人が快楽を感じていることを理解し、その状況を冷静に見つめることで、適切に対処することができる。

SNSでの炎上、後妻業、成功する経営者の心理、そして説教への対処法――これらはすべて、人間の複雑な心理と行動に根ざしている。それを理解することで、現代社会のさまざまな問題に対処する一助となるだろう。


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