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「#読書の秋2021」読書感想文コンテストの結果を発表します!

「#読書の秋2021」読書感想文コンテストにご感想をお寄せいただいた皆さま、本当にありがとうございました!
今年は、「海外文学しばり」で下記の課題図書5点を選出し、感想文を募集しました。

『短くて恐ろしいフィルの時代』ジョージ・ソーンダーズ著/岸本佐知子訳
『サワー・ハート』ジェニー・ザン著/小澤身和子訳
『シブヤで目覚めて』アンナ・ツィマ著/阿部賢一、須藤輝彦訳
『世界でいちばん幸せな男』エディ・ジェイク著/金原瑞人訳
『蛇の言葉を話した男』アンドルス・キヴィラフク著/関口涼子訳

昨年とは全く異なる趣向の作品たち。ワクワクしながら感想文をお待ちしていました。
どのご感想も丁寧に作品を読み込まれており、選ぶのが大変悩ましかったのですが、選考の結果、各作品につき1名ずつ優秀賞を決定しました。

***優秀賞5名***

『短くて恐ろしいフィルの時代』

▼「あなたがそれを望んだからです」という恐怖に気付く異色のファンタジー|斎藤直人さま

編集担当からひとこと
物語の構造、世界観、その背景となる歴史的事実、さらには、その先にありうるものまで視野に入れ、作品をさまざまなレベルで掘り下げてくださってありがとうございました。


『サワー・ハート』

▼ちょっとサワーな傑作短編小説集!|あまおう まあおさま

編集担当からひとこと
この作品の「スイートでもなくビターでもなく『サワー』」な、独特な読み味を、巧みに捉えて言葉にしてくださいました。ありがとうございます。


『シブヤで目覚めて』

▼『シブヤで目覚めて』という橋を渡って|夏目葉さま

編集担当からひとこと
幽霊としてのヤナにこめられた寓意を独自の目線で読み解いてくださり、たいへん読みごたえがありました。ありがとうございます。


『世界でいちばん幸せな男』

▼【読書メモ】世界でいちばん幸せな男が教えてくれた、負の感情につぶされない考え方|つついのりえ/島の刻さま

編集担当からひとこと
エディさんの体験・言葉から、過去に何が起きたのかだけではなく、現代を考えるきっかけにまで深く踏み込んでいただき、たいへん興味深く拝読いたしました。ありがとうございました。


『蛇の言葉を話した男』

▼『蛇の言葉を話した男』を読んだ男|哀之らっぱさま

編集担当からひとこと
とてもユニークな視点から作品を読み解かれていて、面白く拝読しました。ありがとうございます。


* * *

今回の感想文コンテストが、面白いと思った本を共有しあい、新たな世界に出会える機会の一つとなれば幸いです。
ご参加いただき、心より感謝申し上げます。

【課題図書 書誌情報】

■河出文庫『短くて恐ろしいフィルの時代』ジョージ・ソーンダーズ著/岸本佐知子訳

短くて恐ろしいフィルの時代

脳が地面に転がるたびに熱狂的な演説で民衆を煽る独裁者フィル。国民が6人しかいない小国をめぐる奇想天外かつ爆笑必至の物語。ブッカー賞作家が生みだした大量虐殺にまつわるおとぎ話。


■『サワー・ハート』ジェニー・ザン著/小澤身和子訳

サワー・ハート

毎朝起きるとゴキブリまみれ、残飯を求めゴミ箱に飛び込む──。注目のアジア系アメリカ作家が描く、上海からニューヨークへ移住した極貧一家で育つ少女のダークでコミカルな連作短編集。


■『シブヤで目覚めて』アンナ・ツィマ著/阿部賢一、須藤輝彦訳


シブヤで目覚めて

チェコで日本文学を学ぶヤナは、謎の日本人作家の研究に夢中。一方その頃ヤナの「分身」は渋谷をさまよい歩いていて──。プラハと東京が重なり合う、新世代幻想ジャパネスク小説!


■『世界でいちばん幸せな男──101歳、アウシュヴィッツ生存者が語る美しい人生の見つけ方』エディ・ジェイク著/金原瑞人訳

世界でいちばん幸せな男

私はヒトラーさえも憎まない──アウシュヴィッツ他の強制収容所に送られ、家族を殺された壮絶な体験から導き出したのは希望だった。人間が持つ絶望の淵から立ち上がる力を全世界に訴える感動の一冊。


■『蛇の言葉を話した男』アンドルス・キヴィラフク著/関口涼子訳

蛇の言葉を話した男

これがどんな本かって? トールキン、ベケット、M.トウェイン、宮崎駿が世界の終わりに一緒に酒を呑みながら最後の焚き火を囲んで語ってる、そんな話さ。エストニア発壮大なファンタジー。




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