画家川田祐子ニュースレター＠No.15ー2018-03【有料版】

軽井沢の町も、次第に訪れる人が多くなって来ているようです。数年前Twitterをしていた頃に繋がって、京都でお会いした若い女性が、最近作品を初めて買って下さって、お友達を誘って、アトリエにいらっしゃいました。松本への旅行帰りとのこと、あまり長い時間ではありませんでしたが、たわいも無い話しも出来、いろいろな感想や質問を頂き、有意義なひと時となりました。

その人から、質問のようなご意見を頂いたことがあり、今でも心の隅に温めていることがあります。彼女は、作品を買うことと海外旅行の費用とを両天秤にかけて、とても悩んでいらっしゃるようでした。若い頃の私だったら、どう解決するだろうか？と私も幾度となく考えたものでした。結局、私の答えられるようなアドバイスなどないという結論に至り、そのこともすっかり忘れたままになっていましたが、ある日作品を買いたいとメールを下さったのでした。

軽井沢に来て、もう早くも一年が経とうとしています。この一年は、画廊での個展発表をせずに、自力で作品を売りながら制作を続けることが出来ました。このような生活が可能なのは、ひとえに応援してくださる方々の、お一人お一人の力が集まってのことです。私のつまらない考えなどとは別に、見えない不思議な力が、どこかで働きかけているとしか思えないことばかりです。そのような人々の温情に支えられ、生きて制作できることに、心から感謝し、たゆまず制作に向かっています。

本日は雨から雪に変わり、まだまだ寒い軽井沢ですが、春もすぐそこ。移りゆく季節の変化を楽しんで参りましょう。

画家 川田祐子

木霊
2018
oil on prepered paper
画:55.5x37cm
紙:58x38cm
作品詳細：https://kawadayuko.jp/atelier-gallery/product/kodama/