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【初出版『最強の法則』100】 vol.83:売り伸ばしのために著者ができること

前回は、発売後1カ月の売上げが勝負というお話をさせていただきました。
今回は、発売1カ月以降の販売戦略を考えていきたいと思います。

発売1カ月の売上げ次第で、あなたの作品は出版社内でランク付けされます。
(本当はもっと前ですが、話をわかりやすくするために単純化しています)

①売上げが順調な場合→有料の宣伝広告を出すなど、施策を打ち出してさらに売り伸ばしていく。時期を見て重版をしていく。
②売上げが苦戦している場合→収支がトントンになるように、ランディングさせる。

①と②では、発売1カ月以降の出版社側の対応が全く違うのがわかりますよね。
①でしたら、担当編集者を通じて、宣伝広告、パブリシティ記事を打つお知らせや、サイン会(トークショー)の日程の打診が来るかもしれません。

②では、とくに出版社側からの動きはないでしょう。
担当編集者はもちろん、「売っていきますよ」と言ってくれますが、
「実際に何をするのか」と聞くと、言葉につまってしまうかもしれません。

あなたにとっては大切な最初の1冊でも、
出版社側からすれば、月に何十冊も出る出版物の1冊なのです。

出版社は利益をあげる事業としてやっているのですから、
苦戦している作品に関しては、
どうしても、対応がドライになってしまいます。
それが現実です。

あなたの本を一番売りたいのは、あなたです。
そうではありませんか?
再三申し上げていますが、「自分で自分の本を売る」くらいの気持ちが必要なのです。

売り方に王道はありません。
自分でできることをあげて、すべてやってみましょう。

毎日、自分のSNSで本について発信する。
本を買ってくれた方向けの無料セミナーを、繰り返し実施する。
有名著者と対談して、YouTubeやSNSライブで配信する。

お金をかけずにできることだけでも、いろいろありますよね。
実は、上の3つのことは、売れている著者でもやっていることです。
初出版のあなたが、なぜやらないのでしょうか。

お金をかけるなら、印税を放棄して、
その分を宣伝費にかけるという手があります。
実際、大部数出ている著者が実行したという話はよく聞きます。
売れているからできるという面は確かにありますが、
やってみる手はあります。

たとえば、新聞広告。
全国紙でも安くなっている時期もありますし、効果的なのは地方紙(ブロック紙)です。
新聞広告に出る前から地方の有力書店に話をつけ、平積みなどで大きく展開してもらうのです。
実際、地方書店から火が付き、全国で売れるようになり、ベストセラーになったという書籍はたくんさんあります。

逆に全国的に有名な書店の「棚を買う」という作戦もあります。
あまり公けにはされていませんが、規定の料金で本を置くスペースを売っている書店さんがあります。
1日200点以上も出る書籍の中で、自分の本を読者に認知させるという意味では、有意義な投資だと思います。

自分の力でやれることは、全てやること。
そのためには編集者を味方にして、作戦会議をやりましょう(笑)。

次回は発売後の著者として書店さんとの付き合い方を見ていきます。
ではでは!

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