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【初出版『最強の法則』100】 vol.47:書く前の「設計図づくり」は妥協しない

大まかな企画がようやく決まりました。
「さあ、書くぞ!」
あなたは、意気込んでいるかもしれません。
ちょっと待ってください。
まだ構成案のブラッシュアップ作業が残っています。

「えっ、構成案なら企画書に書いてありますけど…」
と思うかもしれませんが、
本当にそれでいいのでしょうか。

この段階で、編集者と一緒に構成案を再度見直しましょう
いわば、構成案の“推敲”です。
その時の視点は、「読者にとってわかりやすいかどうか」が第一です。

企画が決まるまでは、「自分のコンテンツを編集者に理解してもらうこと」
が第一の目標でした。
しかし、次は読者目線に立って、構成案を見直す必要があります。
1章から最終章までの流れはこれでいいか。
使う用語は読者に理解できるか。
読者の興味を引くような独自性や新鮮さ、驚きがあるか。

自分だけが納得してもダメです。
編集者がOKを出すまで、何回でも見直してください。

もちろん、編集者やライターさんによっては、最初の構成案をもとに、
取材や執筆を進めながら修正や追加をしていくという場合もあります。
実際、必ずそういう局面は出てきます。
そういう私も、アバウトな構成案で取材をスタートしたことが何度もあります。
それでも、始めの段階でとことん構成案を詰めると、あとの作業がスムーズに進みます。

私の経験でも、短い文章でしたら、段落の付け方や接続詞まで決めて書いてもらったことがあります。
書籍の構成案はいわば、建築物の設計図です。
ミリ単位まで揺るがせないような気持で、構成案をがっちりと固めましょう。

次回は、執筆、あるいは取材を受ける際の心構えについて話します。
ではでは!

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