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【初出版『最強の法則』100】 vol.53:原稿をガッツリ直すならワード段階で

自分で書いたにしても、ブックライターの方が書いたにしても、
原稿が完成したら、次はチェックです。
チェックは何段階かあります。

①ワード原稿の段階
②PDF(ゲラ)の段階(初校、再校、三校または念校)
③印刷所に入稿前の最終チェック


ここからは、本格的な制作工程。
編集者の本音全開で書いちゃいますよ(笑)。

①ワード原稿の段階
※この段階があるかどうかは、編集者と書籍の内容によります。
ビジュアル重視の書籍やページ割がきちんとされている実用書籍は、いきなりPDF原稿(ゲラと言います)になっているケースもあります。

まず、ワード原稿を編集者がチェックした後に著者のあなたに送ってきます。
ワード原稿はデザインもされておらず、図や表、イラストも入れていないケースが多いです。
(図や表、イラストを多用する場合は仮のものを入れていることもあります)
編集者からプリントをお送りすることもありますが、今はワードデータをメールやSNSで送るパターンがほとんどでしょう。

編集者はあなたに原稿を送る前に、下記の部分を頭に入れながら、チェックします。

A 原稿が企画意図に合っているか
B 読んでいて面白い(興味をそそる)のか
C 事実関係の間違いはないか
D 日本語的に間違いやおかしな表現はないか
E 読みやすい(わかりやすい)か

AやB、Eの要素が足りなければ、
書き直しや修正・補足をしてもらうこともあります。
そういう場合は、編集者からの疑問点や提案が、ワード原稿に書いてあるでしょう。
必要な場合は、この段階で打ち合わせしたり、再取材することもありえます。

CやDを厳密にやるために、
この段階で校閲・校正専門のプロにチェックしてもらうケースも多いです
(校閲は事実関係や出典のチェック、校正は誤字脱字の修正や表記の統一と大まかに覚えておいてください)。

あなたがチェックする場合は、まず編集者に修正の締め切りと直し方を確認してください。
修正期間は最低でも1週間以上はとるとは思いますが、場合によっては急なスケジュールになっているかもしれません。


編集者のタイプやスケジュールによりますが、著者のあなたは、この段階できちんと修正すべきことは修正してしまいましょう。
というのも、デザインが決まったり、図や表、イラストが入った後は、PDFになっているため、大きな修正が困難になってくるからです。
原稿の入れ替えや削除、文言の大幅な追加・修正はワード段階でやる。
それが基本です。

著者のあなたは、「事実関係や自分のコンテンツがポイントを漏らさず、わかりやすく書かれているか」を中心に原稿を見てください。
細かい誤字脱字は気づいたら赤字を入れる程度でいいです(編集者や校閲・校正が見てくれます)。

修正する場合は、どこをどのように修正したのか、わかるように書いてください。
ワードの機能を使って変更履歴を残す
・修正箇所を色文字にしたり、マーカーを引くなど、どこをどう変更したのかわかるようにしておく

こうしておけば安心です。
編集者が困るのが、著者の方が直しまくってどこが修正されたのかわからない場合です。
スムーズに進行するためにも、修正履歴は編集者と共有しておきましょう。

次回も原稿修正について、お話します。
異論反論、気づきなど、どしどしコメント欄にどうぞ!
ではでは!

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