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【初出版『最強の法則』100】 vol.52:ライターの執筆期間に準備すること

取材がすべて終わると、やはり著者も編集者もホッとします。
一方、ブックライターの方はこれからが第2の本番です。
早い方でも原稿完成までは1か月はかかります。
通常1か月半~2か月は見たほうがいいでしょう。

ライターや編集者の流儀にもよるのですが、
最近では原稿が全て完成する前に、「サンプル原稿」をいただくケースが多いです。
1~2項目をライターの方に書いてもらい、
文章のトーンや書き方を著者と編集者が確認するのです。
ライターはプロですから、日本語的にも内容も問題ないケースがほとんどですが、
著者のキャラクターや望むトーンと齟齬がないかどうかを確認します。
それで問題がなかったら、ライターに書き進めてもらいます。

ライターの方にもタイプがあります。
1章ごと、あるいはある程度項目をまとめて完成させて提出していくタイプと、全章をまとめて提出するタイプです。
どちらも一長一短ですが、発売日まで時間があまりない場合は、スピード重視で1章ごとに出してもらうことが多いですね。
ライターの方には申し訳ないと思いつつ、著者と編集者のチェックの時間を多めにとるためです。

著者のあなたは、ライターが書いている期間はせっついたりしないほうがいいです。
その間にやることはたくさんあります。

ライターが順調に原稿をあげれば、その段階で、発売まで3~4カ月という時期です。
まずはこの時期に、編集担当や販売担当と宣伝プロモーションをどのように展開していくかを話し合ったほうがいいでしょう。
発売後に宣伝プロモーションを考えてもすでに遅いのです。

あなたはいつからSNSで発信するのか。
応援団的な方の動員はいつ、どのようにやるのか。
新聞などメディアに宣伝広告を出すのか。
出すとしたらいつから、どの媒体でやるのか。

サイン会やイベントはやるのか…。

などなど、考えることはたくさんあります。

そして、書籍でバックエンドやご自分のビジネスに読者を誘導することを考えている方は、何をバックエンドにするのかを決めて、準備を始めておかないといけません(バックエンドに関しては、最後のほうで説明します)。

著者として、最大限にできることをこの期間に考えておきましょう。
それがベストセラーへの第1歩です。
ではでは!

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