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読まず嫌いに一言

川口市出身の自称読書家 川口竜也です!

突然ですが、皆さんは読まず嫌いしている本はありませんか?

お恥ずかしながら、私は東野圭吾さんの作品を全くと言っていいほど読めておりません。
中学時代、福山雅治さんの「探偵ガリレオ」のドラマが流行っていたこともあり、原作を読んでみようと意気込んだのですが、内容が全く理解できず、頭の中で「東野圭吾シリーズは難しい」となって以来読まず嫌いです。
同じ理由で、ミステリーやサスペンス系も苦手です。

読書会を主催していると、当然東野圭吾さんの本を持ってくる方もいらっしゃいます。そんな時、話に入れないのは、少し寂しいです。いや、主催者として会話に交ざれないのは由々しき事態なのですが…。

何が言いたいのかと言うと、読まないことには同じ目線で語ることが出来ません。勝手な先入観で、読まずに文句を言うのはただ単に自分が損をしているだけだと私は考えます。

伏見つかささんの「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」の作中に、こんな一幕がございます。

妹の桐乃とその親友の黒猫が書いてきた小説をお互いに見せ合うシーン。黒猫が書いてきた物語を読んで桐乃は驚愕、明らかに自分をモデルにした人物が酷い扱いを受けて最後は惨めに殺されるからだ。中二病丸出しの設定に別紙の辞典がなければ解読出来ない小難しい言葉や呪文が連発、しかも圧倒的な長編だという。

そんな本なら読まなければいいだろうと兄の京介の台詞に対し、桐乃はこう答える。

「だって読まなきゃ文句言えないじゃない!」

二人が親友という間柄ということもあるし、揚げ足を取るためとはいえ、文句を言うために本を全部読むのは相当な労力である。
ただ一つ言えることは、きちんと内容を読んでいるから、自分の意見を言えることだ。

Amazonのレビューとかでも、「怪しい団体が勧誘のために使ってます」だとか「よく分からないスピリチュアルな人から勧められました」とか、本の内容とは関係のないことで低評価をつけているものがあります。それは本のレビューではなく、ご自身の不快な体験を述べたに過ぎません。

知り合いに教えて頂き、今でも印象に残っている言葉がございます。

「本自体に罪はない、本を悪用して勧誘をしようとする人が悪いのだ」

読みもしないで「あの本って面白くないんだよね」と言うのと、読んでみてから「あの本は面白くなかった」とでは、話の目線がそもそも違います。自分で見て、読んで、確かめたものが真実です。

私自身、暇だからという理由で知り合いに勧められた本を読み、考え方が大きく変わりました(笑)。それだけ本の持つ力は強いのです。

勿論、怪しい勧誘に乗れとは言いません。ただ、出版社が校閲をしている以上、読んでためにならないことは書いてありません。本の中から1つでも学びがあれば元は取れています。

読まず嫌いになるよりかは、多読家でいきましょう!それではまた次回!

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