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社会人1年目で教わったこと

川口市出身の自称読書家 川口竜也です!

お恥ずかしい話、今年の2月に中途で入社した手前、10日前に入社した新社会人の方々が眩しく見える。インターンやバイトを経験しているため、すでに仕事内容や顧客像を把握している。

新入社員ってこんなにスペックが高かったか(そもそも高い人ばかり採用しているからか)、何も教えられることがない。もっとも、頼られる生き方はしてないのだが。

私が社会人として勤めに出たとき、将来どうなりたいとか、どれくらいの年収を得たいなんて考えたことなかった。

父親からは学生の頃から公務員になれ、お前は公務員が向いていると言われ続けた。だからこそ、公務員にはなりたくなかった。

とは言え、民間企業に勤めて何かなしたいということはなかった。出版関係に行きたいと意気込んでいたけれども、そこで何がしたいのかとか、10年後どうなっていたいとか、回答に窮した。だってないもん。

何だかんだあり、ご縁があった自動販売機の会社に入社した。ルートセールスとしてトラックを運転し、自動販売機に飲料や食品を補充するあの仕事である。

そもそも中途採用の社員が多い会社であった手前、どちらかと言えば生きるために仕事をしている人が多い印象だった。村上春樹さんっぽく言うならば、「文化的雪かき」とでも言うべきか。

そんな中、一番最初にトラックに同乗した先輩から教わったことが今でもよく覚えている。

「川口君、この仕事を何年も続けようと考えちゃダメだよ。早めに見切りつけてステップアップしないと、いつまでも同じような仕事しか出来なくなるよ。運送屋が転職しようとしても運送屋にしかなれないから」

その時はそんなものなのかと思っていたが、去年転職活動を経てつくづく実感した。

当時は自動販売機に商品を補充する仕事と、リサイクル工場での現場作業の経験しかなかった。そのため、大抵の仕事は「スキルがない」「実績がない」「資格を持っていない」ゆえに書類が通らなかった。

実際転職情報サイトからおすすめされる求人は、工場の現場作業員とか、倉庫関係の仕事が多かった。まるで私にはそれがお似合いだと言われてるかのように。

今でさえSEOライターとして働いているものの、正直事務職でデスクワークしてなかったら、Noteを継続して「見せるもの」がなかったら、ライターになれたかも怪しい。

ただ、同じ会社でずっと働くことが性に合う人もいるし、転職をしなくても満足できる人もいる。私の兄貴なんかはそっちのほうだ。

とは言え老婆心ながら、仕事の幅を広げることで、できることが増えるし、向いていないことも明らかになる。私の実体験から言えば、仕事は幅広く経験したほうがいいと思う。

しかし、闇雲にジョブホッピングするのは正直良く思われない。何のために転職するのか、将来どうなりたいと思っているのか、一貫性がないとお前は何がしたいんだと言われかねない。私がそうだったから、よく分かる。

ちなみに私の父は、考え方が古いかもしれないがと前置きして、正社員として働くことが一番だと言う。福利厚生がしっかりしている会社に長く勤めるのが一番だと。

だから私が転職活動を始めたときはすこぶる反対した。一応名の知れた会社だったのもあるし、入社したての頃は本社で働きたいと言っていたから、余計話がこじれた。

その上、去年は転職を繰り返した手前、やたらと安定した仕事に就けと、と言うか、安定した雇用形態になれと言う。

だが安定ってそもそもなんだろう。正社員になればゆりかごから墓場まで安泰で過ごせるとは限らないこの世の中、自立を目指すのは自然な流れではないか。凪良ゆうさんの「汝、星のごとく」のように。

長くなってしまったが、結論自分がどうなりたいのか考えた上で、仕事を決めるなり、転職することが大事なんだなと、今更ながら思う。だからここにいるんだなとも、そう思う。それではまた次回!

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