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自分が何に向いているかは他人が教えてくれることもある

こんにちは。50代のフリーランスライターの川辺謙一です。

今回は「自分が何に向いているかは他人が教えてくれることもある」という話を書きます。

自分の進路や職業に迷っている方にとって、少しでもご参考になれば幸いです。

■ 自分の適性を他人から学ぶ

みなさんのなかには、自分の「適性」、つまり自分がどういう人間で、どのような仕事や作業に向いているかをある程度把握できている、という方がいるでしょう。

それは素晴らしいことです。

ただ、私は、他人に教えてもらう「適性」もあると考えています。なぜならば、自分のことは、案外自分で気づかないことがあるからです。

自分の「適性」を知るには、冷静な自己分析が必要になります。

自分が
できること・できないこと
得意なこと・得意ではないこと
好きなこと・好きではないこと
やりたいこと・やりたくないこと

これらは、自分でよくわかっているようで、なかなか整理しづらく、把握しにくいのではないでしょうか。

その点他人は、自分のことを客観的に見て意見を言ってくれます。

その意見のなかには、ネガティブなものもあるでしょうが、ポジティブなものもあるはずです。

そのポジティブな意見には、自分が向いているものを見つけるヒントが含まれていると私は考えます。

少なくとも私は、他人からのポジティブな評価によって冷静な自己分析ができ、自分に合った職業(現在の職業)が見つかったと感じています。

■ ネガティブな評価と思い込み

私は、現在文章を書くことを職業としていますが、かつてはそれが自分に向いていると認識できませんでした。

それは「自分は文章を書くのが下手である」という思い込みがあったからです。

そのきっかけは、小学校の授業で先生にからかわれたことにあります。この授業では、「好きなことを文章にして原稿用紙に書く」という課題が出たので、私は当時自宅で飼っていたニワトリのことを書き、先生に提出しました。すると、先生がクラス全員に聞こえる声でその文章を読み上げ、「ニワトリがエサを食べるのは当たり前でしょ? いったい何を書いているの?」と発言。私はクラス全員から笑われました。

※45年ほど前の話です。今ならこの先生の言動は問題になるでしょうね。

幼少期に受けたネガティブな評価の影響は大きいようです。
私は、これを機に「自分は文章を書くのが下手だ」と思い込んでしまいました。

■ 他人からのポジティブな評価

ところが高校時代以降は、文章を褒められる機会が増えました

それは、「自分は文章を書くのが下手だ」というコンプレックスから逃れるために、読書を習慣にしたのが大きく関係しているのではないかと自分で分析しています。

読書のきっかけは、高校の先生の一言でした。
この先生は、高校に入学したばかりのクラス全員に向けてこう言いました。

「とりあえず段ボール1箱分の本を読みなさい。それを実現したら、大きな結果が出る」

それを聞いた私は、とにかく多くの本を読む生活を始めました。小説やエッセイ、ノンフィクション、自伝などのジャンルを問わず、ひたすら数多く読みました。

その結果、世間で「よい」とされる文章に多く出会うことができ、「自分でも似たようなものが書けるかも?」と少しずつ思えるようになりました。

おそらく、そのおかげでしょう。

私は高校・大学・大学院、そして会社員時代と、先生や上司から「文章を書くのが上手い」「簡潔でわかりやすい」「内容がまとまっている」などとポジティブな評価を受けるようになりました。

ところが、20代までは、その評価を素直に受け入れることができませんでした。「自分は文章を書くのが下手だ」という印象が根強く残っていたからです。

ただ、30代になって独立するときになって、ようやくその評価を受け入れることができました。

編集者にすすめられて文章を書くようになり、それをすることが「好き」であることにあらためて気づく。

文章を書くことでお金をいただき、誰かに喜んでもらうという体験を通して、ほんのちょっとだけ社会に貢献できるようになったとうれしく感じる。

こうした体験を通して、私はようやく「自分は文章を書くのが向いている」という「適性」に気づいたのです。

そして50代になった現在でも、こうして文章を書き続けています。

(※まだ学ばなければならないことがたくさんありますが)

■ おわりに

ここまでご覧いただきましてありがとうございます。

今回お伝えしたかったことは、次の3つです。

  • 自分の「適性」は、案外自分では気づかないことがある

  • 自分の「適性」は、他人が教えてくれることがある

  • 他人のポジティブな評価に耳を傾けよう

以上、ご参考になれば幸いです。

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