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『幼稚園』付録「じどうかいさつき」に驚いた!

こんにちは。交通技術ライターの川辺謙一です。
今回は、雑誌『幼稚園』の付録に驚かされたので、それについて書きます。『幼稚園』は、小学館が発行している児童月刊誌で、その2022年5・6月号(同年4月1日発行)の付録がなんと「じどうかいさつき(自動改札機)」だったのです。

■動く自動改札機が雑誌の付録に

小学館の児童月刊紙『幼稚園』2022年5,6月号の本誌表紙

『幼稚園』に「じどうかいさつき」の付録がつくことは、発売の1ヶ月前にTwitterで知りました。同誌の編集部が、そのことを早くからTwitterを介してプロモーションしていたからです。

それを知ったとき、私は以下の2つのことで驚きました。
①雑誌の付録が「動く自動改札機の模型」である
②JR東日本のグループ企業(JR東日本メカトロニクス)とコラボした

私は本を書くライターであり、出版の仕事をしているので、近年雑誌の付録が徐々に豪華になり、本誌よりも容積が大きい付録がつく例が増えていることは知っていました。

しかし、「動く自動改札機の模型」を付録にするとなると、手間とコストがかかるはずです。また、鉄道会社のグループ企業とコラボするとなると、それなりの完成度が求められるはずです。

にもかかわらず、「動く自動改札機の模型」が雑誌の付録になった。しかも、「Suica」のロゴが入った厚紙カードをタッチすると「ピッ」と音が出てドアが開くらしい。これは大ごとだと思い、早速ネット書店で予約しました。

■つくってみた

厚紙から部品を切り離し、組み立てる作業

発売当日(4月1日)に届いた『幼稚園』は、予想通り本誌よりも付録が大きい状態で送られてきました。

早速つくってみました。私にとって紙工作は久しぶり。厚紙からパーツを切り離しながら、かつて小学館の『小学○年生』の付録をつくって遊んだ40年ほど前の日々を思い出しました。

おもな部品は、厚紙と白い箱と緑のドア。白い箱には電池ボックスがあり、ドライバーで蓋を開け、別売の単4乾電池を2本入れる構造になっています。個人的にはこの白い箱の中身が気になるところですが、まずは完成させることにしました。

■約1時間で完成

完成した「じどうかいさつき」

自動改札機の模型は、開封から約1時間で出来上がりました。早速厚紙カードをタッチしてみると、内部の筒が白い箱のボタンを押し、「ピッ!」と音が鳴って緑色のドアが開きました。

とくに興味深かったのは、以下の2点です。
・ドアは、開いてからしばらく経つと自動的に閉まる
・タッチしたときの音は3種類あり、ランダムに出る

こう書くと単純なおもちゃに思えるかもしれません。ただ、私は実際にタッチして動きを見て、音を聞いて、本物の自動改札機らしさを感じ、何度もタッチしてしまいました。おそらく小さなお子さんなら、夢中になって繰り返しタッチするでしょう。

このような本物っぽさを感じさせる機構を白い箱に組み込むだけでも、相当な手間とコストがかかるはずです。にもかかわらず、定価1390円(税込)の雑誌の付録として実現した。そのことに私はとても驚きました。おそらくこの付録を開発された方々は、だいぶご苦労をされたのではないかと推測します。

これは幼稚園児向けの付録とはいえ、大人でも楽しめるおもちゃです。本体が厚紙で出来ており、壊れやすいという難点はありますが、そこもふくめても、児童雑誌の付録としてとてもよくできていると思います。

もし興味を持たれたら、ぜひつくってみてはいかがでしょうか。

なお、この記事を読んで「なんだか宣伝っぽい」と感じた方もいらっしゃるかもしれませんが、私はこの付録に一切関わっておりません。出版に関わる人間としてこの付録に興味を持ち、自費で購入してつくってみたら、予想以上に面白かった。ただそれだけを書きたかっただけです。


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