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ストレスに満ちた企業社会で感情と向き合い、超えていくには(その2) ~心理的アプローチ編~

前回は、企業社会におけるストレスについてその発生する構造・影響について説明し、身体への影響軽減についてを書いてきました。

いよいよ、今回は心理的(内的)アプローチについて書いていきたいと思います。
※私は、医療や認知科学の専門ではないので、大雑把だったり記載に誤りがあるかもしれない一意見であることを踏まえ生暖かく受け入れていただけたらと思います

原因は自分にあることを認められるか?

ストレス原因は外部にあって、自分には関係ないと思っているうちは、ストレスが発生し続けるループはおそらく根本的には良くならないと考えています。

私はある時、「自分が業務上必要とされたいが故に、自分が介在し続けなければいけない構造を、自ら作り出していた」ことに気づきハッとさせられました。

例えば、以下のようなパターンがありました。

・自分を認めてほしい/必要とされたい、、、という願望/欲求が根底にあり
→自分のこだわるクオリティや納期で業務を依頼
→納得いかない仕上がりだと、マイクロマネジメント
→結果的にクオリティチェック依頼が来るようになり
→メンバーも疲弊するし業務も進みが悪い
→なんでこんな工数かかるんだろう、、、とストレスを抱える

ただし、逐一チェック依頼がくるので必要とされている(ように感じられる)状況は自分が作り出していることになります。

自分のこだわり・思いにとらわれ、事業にとって真となる目的ではなく私の自己満のためにマネジメントと称した管理を行っていたということで、その事実に愕然としました。

これを受け入れるには、外に原因があるということから、内にあるのでは?と問いを変換しないと出てこないことなのです。
逆に言うとこの課題感が自分に向かない限りは、変容の時期ではない、ということなのかもしれません。

まずは課題感を持つことから始まると思います。

構造で捉え、パターンを見出す

イライラするのは感情です。
気分がイイときと、イライラしている時では相手に対する態度が変わってくることは実感としてありますよね?

後述しますが私もコーチングを受けており、コーチとのやり取りの中で、その構造をこのように整理しました。(小さくてすいません)

できごと発生から行動→結果までの流れ

できごとに対する反応は、その時の感情状態・心の余裕次第でまるで変わります。そして、その感情を左右するのは、自分の中の価値観(≒ビリーフ)であると思います。
(上記Aのパターンだと、「どうしてこんなに頑張っているのに上司は私に仕事を振ってくるのか!!」などのストレスなどが考えられますね)

私の場合は「自分を認めてほしい/必要とされたい、、、という願望/欲求」であることをがストレスをなす主要因となっていたように思います。

更に、以下のように整理しました。

感情コントロールの打ち手

打ち手の方向性

上図のように、できごとの反応である感情に対して2つの方向性で打ち手を考えました。

打ち手①:怒りが湧いても、適切に沈下し対応できるようにする
(情動的反応からの脱却)
→こちらは、情動反応ではなく、自分を客観視し、理性的に行動を選択していくことを指しています。

打ち手②:そもそもそれが気にならなくなるようにする
(怒りが湧いた感情の原因に対しリフレーミングする/癒やす)
→こちらは、ストレスの原因そのものを掘り下げ、その原因となった過去のできごとの認識をリフレーミングすることを指しています。
※うまく言語化できませんがもう少し後述します。

打ち手①の方法論:世の中には、同じ課題を持つ人がいる。過去に学ぶ

マネジメントの書籍は世の中に溢れているように、この手のストレス・課題感をもつ人は多い状況と思います。

考え方の視野を広げる、手段の一つとしては事象を認識的に捉えるための知識を持つことです。

先人たちのたどった道筋が私には1つヒントになりました。
特に私に刺さったのはアドラー心理学についての以下の書籍のメッセージです。

・機能価値と存在価値をごちゃ混ぜにしない。
欠点を含めた自分のありのままを全て受け止めて、自分を認めてあげましょう。

【3分でわかる】『もしアドラーが上司だったら』の要約と感想!アドラー心理学で学ぶ仕事が100倍楽しくなる方法

人間同士、本来上下もない。会社で職務遂行上の役割をそれぞれ担っているだけ。
業務遂行上の機能価値は、企業社会適合のためのイチ側面でしかなく、
人間としての尊厳・価値は一ミリたりとも毀損されるものではない。

大前提として相手を尊厳のある1人間として見れるかどうか、これは大きな気づきでした。
知っていると知らないとでは、まったく対応が異なります。

もう一つ、構造として可視化することは客観視につながるアプローチで、そのやり方として参考になったのはシステム思考でした。

そもそもイライラしてしまう原因ってなんだろうか?
何に対しでどんな理由でイライラするのか、その要因はなにか?
これらを掘り下げ、構造・パターンで整理する手法などが一例です。

氷山モデル図

そのシステムの根っこには私達の意識・無意識の前提(≒心)があるというのが強烈なメッセージでした。

会社にビジョンや理念があるように最初に心ありき、なのです。

こういったフレームワーク・考え方があると、ストレスで視野狭窄になってたときに冷静に一拍子、余裕をもち対応が出来るのではないかと思います。

打ち手②の方法論:感情の根っこの価値観と向き合う

我々人間は生まれた時は価値観もなにもない状態の中で
経験を通し、社会規範や良し悪しの判断軸を学んでいきます。

経験の中でも、特に幼少期の経験・トラウマのようなできごとは、
脳に刷り込まれた回避的反応を、防衛本能として発動してしまいます。

胸がざわついたり、感情が締め付けられるのは、その記憶がリフレインされている状態、
本当は大人になった今ならら対応出来る事象に対し、傷付かないように脳が当時の回避的反応を発動してしまう状態、なのかと理解しています。
※あくまで私個人の見解です。

このいわば心の傷に対して向き合うことで癒やし、含んで超えていくことが打ち手となります。(非常に曖昧ですいません)

これは一人で立ち向かうよりも他者との対話の中で気づき、感じ、時間を書けながら受容できるようにしていくことで、自分の輪郭を拡張していくこと、

私の場合は幸いにして会社の研修メニューにあった「コーチング」の影響が大きかった。。。

まとめ

ちょっと文章が長くなりすぎたので、尻切れトンボ感が半端ないですが
簡単にまとめます。

ストレスは感情であり、その感情の根っこには価値観が影響しています。

個人レベルで実現していくのは以下2点
打ち手①は、そういった仕組みや対応を知識として実装し、適応していくこと、
打ち手②はその価値観のきっかけにアプローチし、緩めていくことで反応を抑制していくこと(私はコーチングを活用)が、私なりの解になります。

特に打ち手②の詳細はまだ言語化中のところもあり別途しっかり書いていきたいと思います!!

まだ読まれていない方は前編もご参照いただけたら幸いです!


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