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『ペドロ・パラモ』/本・ラテンアメリカ文学

ペドロ・パラモという名の、顔も知らぬ父親を探して「おれ」はコマラに辿りつく。しかしそこは、ひそかなささめきに包まれた死者ばかりの町だった…。生者と死者が混交し、現在と過去が交錯する前衛的な手法によって、紛れもないメキシコの現実を描出し、ラテンアメリカ文学ブームの先駆けとなった古典的名作。

 『ビラヴド』に引き続き、『物語論 基礎と応用』で紹介されていて読んだ本です。
 そして内容的にも引き続き、語り手も時間も場所も飛びまくる断章で構成された夢現の物語で……ただでさえ背伸びして読んでるので、なかなか難しかった。半分くらい読んでから、頭から読み直したりしたんだけどなあ。
 いやー、どういうわけかこの頃、手を動かしてないとやたらと眠くなりがちなんだけど、ほんとこういう時にこういう作品を読むべきじゃないというか、むしろ逆にタイミングよかったのかもしれないくらい。ええ、ちょっと何言ってるかわかりません。

 あまりに読めなかったので、いつか再読したい。『エンジン・サマー』以上によくわからなかった……!

 以下、いつにも増して、内容がない引用と感想です。ううーん。


「殉教者にして処女なる聖女ヌニロア、アネルシオ司教、寡婦なる聖女サロメ、処女アロディアまた
はエロディア、それにヌリーナ、処女コルドゥラとドナート」さらに数えあげていった。うつらうつらしだしたところで、はっと起きあがった。「なんてことだ、山羊を数えるみたいに聖人たちを数えてしまったぞ」

p.54

・ちょっとフフッてなったやつ。自分もうつらうつらしてたしな!

・竜舌蘭酒?

 いわゆるテキーラのことらしい。へえー。

 えーっと、これで終わりです! マジでこれはやられましたね! 

 次の小説は、『ハローサマー、グッドバイ』を覚えているうちに続編の『パラークシの記憶』を読んでみたいと思います! では!

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