1ヶ月シェアハウス生活 in石巻
‘‘東北復興・創生インターン 石巻エリア‘‘
シェアハウス生活と聞くと、テラスハウスのような充実した生活を想像されたかもしれませんが、今回は、東北の石巻という地でインターンのために1か月間、生活してきました。
簡単にどのようなインターンなのかを説明します。
復興庁が主催している、「東北 復興・創生インターン」というもので、東日本大震災で特に被災がひどかった地域で、国と会社が連携をとり、インターンを行うというものになっています。
インターンとの出会い
大学の授業で配布されたチラシがこのインターンとの出会いでした。
当時の自分は、なんとなく大学生活を送っており、何かに熱中することや、本気で頑張るということがあまりありませんでした。
そこで、大学の講義の際に、配られたチラシに「本気になる1か月」という表記があり、食いつくとかなり興味のある内容になっていました。
自分自身、東日本大震災での被害を肌で感じることなく生きてきたし、東北に足を運んだこともない、会社にインターンをしたこともないという状況で、行かずにはいられないコンテンツとなっていました。
そこで今回、私が応募した会社について少し説明します。
一般社団法人 ISHINOMAKI2.0 ~いしのまき学校~
「世界で一番面白い街を作ろう」をモットーに掲げた東日本大震災後に設立された会社で様々なジャンルにわたり、活動している会社です。
その中で、いしのまき学校という教育に関する部署でお世話になりました。
また、今回のインターン生として与えられた課題は「QUEST」という新規事業の立ち上げ。
「QUEST」とは、「地元の高校生と地元の企業が結びつく」機会を作るというものでした。
簡単そうに見えて答えのないこの課題は、僕を1か月間苦しめました(笑)
考えまくった1か月
この1か月はとにかく頭を使い、少しでも結果を出す、また自分自身が成長して帰るということを意識していました。
何といっても「QUEST」での答えのないプロジェクトをいかに形にするかという点で悩み続けました。
特に、自分たち側のプロジェクトを行うメリットを考えるプロセスが一番大変でした。
高校生や企業側のメリットを考えることができたのですが、一般社団法人であり、営利を目的としない我々の会社にとって何がメリットであるのかについてずっと考え、時には口論をするまでに頭を悩まされました。
自分の中に、会社の存在意義は利益を生み出すことであり、その利益が金銭的なものでないと持続可能性がないという固定観念が存在していたのです。
今では、その考えの他にも幅広い考え方を受け入れられるようになったし、本当の会社の存在意義はもっと本質的な部分にあるということが分かりました。
このインターンに参加して最もよかったと感じる点は、その点に関して時間をかけ様々な人の価値観に触れながら、自分の考えの幅を拡大できたことだと感じています。
東北 宮城県石巻市という地
今回のインターンに参加したもう一つの理由である東北という地。
とにかく私が感じたのは「地域との繋がりの素晴らしさ」です。
インターン期間中に、行きつけのお店が出来たり、晩御飯に招待していただいたり、自転車を貸していただいたりと、とにかく人の温かさを感じずにはいられませんでした。
これは現代の都市生活で失われつつある、生活の満足度において大切な部分であり、この感覚と居心地を忘れずに、これからの自分の生活に求めていきたい内の一つの要素となりました。
1ヶ月を終えて
震災から9年が経とうとしている今、ほとんどが壊れてしまったこの街で人生の大切なことについて教わることができました。
震災で失ったものは確かに大きい、しかしそこから生まれるものもあるのかもしれない。
そう感じることができた唯一無二で有意義な1か月間の東北生活でした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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