見出し画像

安倍氏の国葬に16億6000万円もの“無駄金”を使うことを許す国民はいない。


9月27日に行なわれる安倍元首相の国葬の費用に、政府が約2億5千万円を予備費から支出することを閣議決定したことで、実施の賛否を巡る世論が対立しています。

安倍氏の国葬に反対するため署名サイトで募集していた計4件の署名に約28万人が賛同して、署名活動を主催した3団体と1個人がそれぞれに寄せられた重複を含む計40万4258筆(3日正午時点)を内閣府に共同提出したという報道からしても、日に日に国葬反対の声が大きくなっているのは間違いありません。

安倍氏の国葬には法的な根拠がなく、丁寧な説明もないといった批判も当然ですが、それ以前の問題として、上野千鶴子東京大学名誉教授の「不慮の死を遂げたからといって失政がチャラになるわけではない」という指摘こそ、多くの国民が国葬に反対する理由の最たるものだと思います。
安倍元首相の死を政治利用したいという政府関係者の思惑が透けて見えるのも如何ともしがたく、国民の理解を得られない国葬の費用に2億5000万円もの大金をつぎ込むのも問題です。

「金(カネ)というもののほとんどは単に帳簿上のものである」という事実について考えたことはありますか?
ハインラインの『月は無慈悲な夜の女王』の中で指摘されるのですが、この言葉を覚えているのには理由があります。

この作品の主要キャラクターのひとり(?)月世界行政府のコンピュータのマイクが、革命のための資金難に頭を悩ませる人間たちに、「必要ならいくらでも行政府の小切手を切ろう」と言い出すんですね。
彼は行政府の地下に設置された巨大ホストコンピュータで、月世界の全てを統括しています。マイクはいろんなことをやれるように次々に能力を追加された結果、自意識を持つに至ったコンピュータなのです。
そんな彼をひとことで言い表すなら「頭でっかちの天才の子供」です。自意識に目覚めた当初のマイクには、「人間への理解や人間社会の常識に欠ける」ところが多々ありました。
日常的に何百万ドルものお金を操作していても、彼にとってお金とは、文字通り「帳簿上で取引される数字」以外の何物でもありませんでした。
ひとが何故お金を必要とするのか、何故お金のことで頭を悩ませるのか、そういうことは何も知らなかったのです。
そこがいかにもコンピュータらしくて、だから印象に残っているのですけどね。

たしかに「金(カネ)というもののほとんどは単に帳簿上のもの」なのですが、でもそれは現実社会にあっては、「はした金など取るに足らない金持ちの理論」にすぎないという一面をも有している気がします。
物資が不足している人間にとっては、そのはした金が生死に関わることだってあるのです。

岸田さんを筆頭に代々政治家を生業とする政府関係者は、きっとお金に困るような経験などしたことがないのでしょう。
執務デスクにおさまって、帳簿上の数字を読み込んで決済を会計にまわすだけの政府関係者には、だからどんどん高くなる一方の電気代や、スーパーに行くたびに生活必需品が値上げされている現実に戦々恐々としている庶民の気持ちはわからないのかもしれません。
実際問題として、会社の資金繰りや家計費に頭を悩ませる国民が少なくないからこその反発や怒りであり、国葬反対でもあることを、政府関係者はもう少し理解したほうがいいのでは?

国民の生活にもっとゆとりがあれば、安倍氏の国葬も大目に見てあげてもいいという声はあがったはずです。
もしも政府側がそんな甘い期待をしていたのであれば、国葬イベントよりも、まず先に国民の生活を改善するための最大限の努力をすべきだったと思いますけどね。
率直に言って、安倍氏の国葬なんかに2億5000万円もの“無駄金”を使うぐらいなら、もっとマシなことに使え!と思うだろう国民は、わたしの他にも沢山いるはずです。
国葬の費用を無駄金だと言われてムッとする政府関係者がいるのなら、自分達のポケットマネーで好きにやればいかがでしょう?
それなら誰も文句は言わないと思うのです。

利権まみれの東京五輪をコロナ禍でも強行したように、政府は今度もおそらく国葬を強行するつもりでしょう。
利権といえば必ず名が上がる電通がらみの五輪汚職も明らかになりつつあります。
政府関係者には、それらの無駄金の原資は全て国民の血税であることを、きっちり念頭において発言なり行動なりしてほしいと思う次第です。


[追記]
警備費と接遇費で追加の費用が約14億円!?
2億5000万円と合わせて総額16億6000万円❗️❗️だそうですが‥‥東京五輪といいアベノマスクの管理費配送費に今度の国葬といい、これだけ湯水のごとくに無駄金を使い倒して、一向に反省も改心もしそうにないのだから始末に負えません。
そんなだから政府の借金が多すぎて日銀の金利を適正ラインに戻せないのでは?

失策に失策を重ねて借金を増やすしか能がないのなら、せめて不必要なところにまで湯水のごとく無駄金をつかうはやめてくれませんか!?
無能な政治家のツケをまわされる若い世代はたまったものじゃありません!
無能ぶりが極まって支持率が底をついたら、どうせまた次のひとにバトンタッチして逃げるんじゃないですか?

なにより困るのは、亡くなってからも迷惑なアレコレが次から次へと頻出しているアノヒトのせいで、現状の日本の政治のシステムの変革は容易ではないことです。
ほんとにアノヒトは、生きてる間も死んでからもとことん迷惑なひとです。

 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?