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世界一の「四尺玉花火」<(よりもっと凄いのが)「片貝まつり」

親戚に会いに新潟県小千谷市に1泊で行ってきました。

初めて片貝まつりに参加させて頂いて感動したことは何と言っても、
「日本の祭り」を一つの街の総力を上げて、全力で楽しんでいることです。

片貝まつりと言えば『世界一の正四尺玉』花火が有名で、私もそもそもはこれが観たかった。
ところが、想像と違っていたのは、世界一の花火が主役ではない点です。普通、どこの自治体でも企業でも、『世界一』の冠がついたモノがあれば、メインの売り物にしていくと思います。でも、片貝町は祭り全体が大切で、花火はそれを盛り上げていくプログラムとして、全体の進行の中にガッチリと存在していたのでした。

 
ですから、町中で花火を見ている人たちの歓声と、祭りを盛り上げる笛、太鼓の音が何時間も鳴り響く、日本の昔の祭りを幻視したかのようなノスタルジックな空間にいられたことがとても幸せでした。

夕方、片貝町に到着すると、大人も子供も、片貝の町民が文字通り心を一つにして盛り上げています。

町が発行している「片貝まつりのあれこれガイド」によると、

「成人、結婚、出産、還暦、追善供養など、
町民の人生のあらゆる節目の祈りや想いを
満天の花火とともに記憶する二日間です。」

とありました。

失礼を承知で書かせていただくと、どこにこんなに人がいたんだろう?と思うほどの人数が、午後4時過ぎにはすでにハイテンションで盛り上げていました。
『世界一の正四尺玉』を打ち上げる夜十時まで、巨大な山車が出たり、子供たちは木遣を歌ったり、笛を吹いたり、踊ったり。

神社の境内には、最近東京ではあまり見かけなくなった射的や輪投げ屋が軒を連ね、子供たちも目をギラギラさせてゲームに興じていました。

お土産屋さんでは、以前葛飾区のイベントに来てくださっていた郵便局長とも再開できました。


イカ焼きを売ってた屋台のお兄ちゃん(人なつっこい感じでお兄さんとはかけない)も、「このひどい雨の中で寒くてもストーブを付けずに頑張ってるのは子どもたちが危ないといけないからなんスよ!」と素敵な笑顔で語ってくれました。

お祭りのスタッフとなっていた叔母は、最高の笑顔でお神酒を振る舞っておりました。


近年、高齢化や、若者が地域の行事に参加しづらいなどの理由から、各自治体でもスタッフ不足に悩む声が聞こえてきます。
片貝町の取り組みを良い実践例として、わが町もまるで「全員野球」のように、一丸となって進める体制を作っていきたいです。
(※片貝は祭りのために敢えて集まるということではなく、主体的に集い、仕上げていくから凄いのです。決して誰かにやらされているのではない!という点にはしっかりとこだわって、進んで取り組める良い街づくりにつなげたいです)

片貝まつりは曜日ではなく、毎年9月9日10日と日程が決まっているため、ずっと前から親戚にも連絡して予定していました。

地元町会では氷川神社と香取神社の祭礼があり、こちらを欠席する不義理には後ろ髪を引かれる思いがありましたが、
今回、地域振興と活性化の良きモデルを視察できましたので、
地元に還元できるようにすることでいずれお返ししたいと思います。

「片貝まつりは一度くるとハマる。リピーターになる人が続出する」といとこから言われた言葉に納得。私もリピーターになりそうです。
来年は月曜火曜なので、重要案件と重ならなければ、是非参加させていただきます。

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