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岐阜基地航空祭の騒動は他人事にあらず

(画像は陸上自衛隊土浦駐屯地記念行事の模様、自衛隊イベントは多くの人が来場する)

 2024年(令和6年)11月17日に開催された航空自衛隊岐阜基地での航空祭で自衛官が来場者に対して土下座する騒動が起きた。
 この騒動は部品落下によって航空機に損傷が生じる(ジェットエンジンの吸い込みなど)ために来場者へイスの使用をやめて貰う為に土下座を自衛官がしたと言う。
 画像もXで挙げられていた。
 私もその画像を見て辛い気持ちになりましたね。どうお願いしても応じない来場者、繊細な航空機を運用するルールに挟まれてそうしようもなくて土下座をするに至ったと思うと辛い。

 このイスへの注意を受けた来場者が望遠レンズのカメラを使うマニアであるならば、もはやミリタリーオタクも近年問題視される迷惑な撮り鉄と変わらなくなってしまったと感じた。
 いや、鉄道だと駅員が迷惑行為をする撮り鉄に対して強く注意をしている。一般社会への遠慮や腰の低さがある自衛隊の姿勢が土下座になってしまったのではないか。
 こうした腰の低さはこの騒動に対しての航空幕僚監部の発言にも読み取れる。
 「最終的にイスをしまってくれたので、立ってお礼をいうのではなく、しゃがんでお礼を言ったら土下座をしているような形になった」
 (FNNプライムオンラインより)

 空幕のこのコメントは怒りを感じる。
 まるでイジメが起きたのを起きていないと言う学校や教育委員会みたいではないか。昨年の自衛隊志願者が大きく減った現状においては自衛隊は部下が心を痛めても守らないと見られてしまう懸念がある。
 カスハラに対して企業が毅然とした態度を取るなど対応を改める中で自衛隊が遅れを取るのは志願者の数のみならず、基地内での安全確保に悪い影響しか生じない。
 もはや自衛隊も安全や保安に関わるのであれば一般人に対して厳しい対応をするべきだろう。
 またミリタリーオタクも注意をされたら素直に従うを改めて胸に刻むべし。10代や20代の入隊希望者になりそうな若者ならともかく、私の様な自衛隊に入隊できる年齢を過ぎた40代で子を持たない独身オッサンならば尚更だ。
 基地や駐屯地がある地元住民でもなく、地元自治体関係者でもなく、防衛協力会や募集相談員のような民間人で自衛隊と仕事で関わる人でも無い、自衛隊を見せる子供の親でも無く、ただのオッサンのオタクは戦車や戦闘機や基地を見せて貰っていると自覚せよ。
 これは自戒でもあります。ミリタリーオタクは理性を持つベし。

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