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災害派遣の海自油槽船、補給できた

 能登半島地震で海上自衛隊の油槽船(タンカー)「油槽船1号」型の1隻である「YOT-01」が初の災害派遣に出動しました。
 2022年(令和4年)に完成した新しい船である「油槽船1号」は海上自衛隊が初めて持つ油槽船です。
 製油所と基地の間での燃料輸送を任務とする「油槽船1号」型
 つまり、自衛隊がこれまで外注で燃料を納品して貰っていたのを、自前の船で取りに行くのが「油槽船1号」型で、現在は呉基地に2隻配備されています。
 そんな「油槽船1号」型について、私は記事を書いた事があります。
 公開しているのはサバイバルゲームとミリタリーを主題にしたサイト「サバミリマップ」です。

↑私の書いた「サバミリマップ」での記事

 ここで私はある一文を書いていました。

「サバミリマップ」公開の「海上自衛隊初のタンカー「油槽船1号型」の書一文

 「洋上での護衛艦など艦艇へ給油する機能は備えられていません」
 と書いていました。
 「油槽船1号」型は補給艦では無いので、他の艦艇に給油はできない。補給艦にある補給ステーション(鉄塔な形状で、給油や給水などのホースが格納されている)は装備されていないからだ。
 しかし、現実は違っていたのです。


 1月12日に防衛省・上自衛隊はX(旧Twitter)で「YOT-01」が金沢港で輸送艦「おおすみ」へ燃料を送る画像がポストされました。
 おやおや?油槽船が補給艦のように他の艦艇へ補給をしているじゃないですか。
 翌13日に防衛省・自衛隊(災害対策)もXで「YOT-01」が金沢港で「おおすみ」に横付けする動画を公開した。

防衛省・海上自衛隊が1月12日にXで公開した「YOT-01」から「おおすみ」へ燃料を送っている画像

 「YOT-01」が行った「おおすみ」への燃料搭載
 金沢港に泊まっている「おおすみ」に「YOT-01」が横付けし、「YOT-01」の配管からホースを伸ばして「おおすみ」へ繋げた形で燃料を送っています。
 補給艦がお互いが動きながらの給油なので、補給ステーションの高所からワイヤーとホースを補給させる艦艇へ伸ばし、波で揺れながらでも繋がる様にしている。
 今回の「YOT-01」と「おおすみ」はお互いが停まっているので、配管からホースを繋ぎ、船体の手すりでホースを固定しながら燃料を送れたのです。
 この金沢港での「YOT-01」の活動を見ると、限定的ながら補給艦としての役目も出来る事を示している。
 




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