東京都知事選・8人の泡沫候補、5話までアップしました。

小説サイト　なろう　にて連載中の「東京都知事選・8人の泡沫候補」は第5話までアップしました。

今回のエピソードは、座談会には出席しなかったものの、主張を紹介することには同意してくれた候補者達の政策をまとめて紹介するという形をとっています。

いずれ劣らぬ自由奔放・破天荒な政策ですが公職選挙法に基づき、候補者本人の主張をそのまま流しているという設定になっています。

というわけで、ここではその政策をまとめて表示しておきます。

 
〇　陣松　亀五郎　（８２歳）
　大震災後に備えて各家庭が固定資産税のかからないトレーラーハウスを、別の県に所有できるように東京都が便宜を図る。都が設置場所の整備費用を出すことで協力市町村の負担を減らし、電気代、ガス代は使った分だけ所有者が支払う仕組みに。
　平時には別宅としてバカンスを楽しむことで都民生活にもゆとりが生まれる。
 
〇　峯島　芽衣子　（４１歳）
　少子化対策にはお金をバラまくのではなく、分母（結婚する人）を増やそう。シンガポールにならって都が婚活支援サービス（ＳＤＮ）を強化。アメリカの学校のように高校ではプロムを行い男女が出会う場を増やそう。
 
〇　澄川　エリナ（３８歳）
　動物愛護を！　エサやり禁止条例の撤廃。ハトやカラスにも愛情を。身近な動物に対し街を汚す存在と位置づけ、それを助ける者を悪い人と教えるのは子供の教育にも良くない。町が奇麗になっても他者に不寛容な人が増える。アライグマのような外来種を捕えても殺処分を考えず原産地に戻す運動を！
　ホームレスにも優しい東京に。道路をデコボコにしたり歩道橋を金網で覆うお金があるなら困っている人を助けるために使おう。
 
〇　緑豆　ムツキ（７３歳）
　ＬＧＢＴにもっと理解を。マイクロアグレッション（自覚なしに人を傷つける）についても考え、教育の場でも議論させよう。
　ＧＷや年末年始にみんが一斉に休むのを改め、誰もが好きな時に休暇がとれるように社会全体を変えていこう。家庭に高齢者や病気のペットがいると長期休暇は恐怖でしかない。
 
〇　歌黒　牧治　（４８歳）
　早期憲法改正。イスラエルのような女性を含む皆兵制が必要。在留外国人も招集。
一社独占や一党独裁などは、良い結果を生まない。日本が提唱して国連をもう一つ　作る。自由と民主主義を唱える国に参加を呼び掛ける。　
 
〇　真柿　康則　（６６歳）
　悪質な詐欺が増えている。東京の初等科教育に『さるかに合戦』を取り入れて論議させる。最後にカニが助けられるというのは、おとぎ話。通常は煮て食われる。
　都民がカニにならないために、狡猾な人間は誰で狡猾な宗教はどのようなものか、狡猾な国はどんな考えを持っているのかを考えさせる教育を。
 
〇　間室　恒久　（８３歳）
　外国との交流を即刻止めて鎖国する。国民学校を作り日本の心を再教育させる。
『郷に入れば郷に従う』ことができず捨てて来た国の文化や宗教を優先させる者は　帰国してもらう。エネルギー政策では古い原発は廃止し、新しい原発を数百か所　作る。詐欺犯に労働の喜びを知ってもらうために海底資源掘削刑務所の設立を。
 
〇　海木里　尚史　（５９歳）
　憲法９条を守る！　カンボジア人を最も多く殺害したのはクメールルージュ。中国の文化大革命の例もある。自国民の最大の脅威は武力を持った自国の軍隊だ。今の自衛隊は良い組織でも文民統制はすぐに瓦解する。力を持てば人は変わるものだ。
 
〇　鍵松　妙子　（６１歳）
　東京の全ての廃屋を取り壊し空き地をレンタル農園にする。池を作り蛙を育てる。
　高速道路・電柱などは地下に。地上には小川を復活させる。子供が怪我をしないように公園には腐葉土を敷き、学校の校庭には芝生のグラウンドを。
 
〇　桃野　梅実　（７２歳）
　国鉄と郵政再国有化。専売公社を復活すると共にエネルギー公社を作り配給する。洪水時に地下に貯水した水の活用を考える。農業用として世界に売るなどする。日本にある資源は全て国有化して儲け、消費税を無くし介護保険料も無料化する。
 
〇　仲壁　隼大　（３６歳）
　優秀な発展途上国に学ぶ時。日本は衰退途上国。今後議員視察は優秀な発展途上国に限定しその国がなぜ発展しているのかを学ばせる。また戦後日本で発展していた時代を振り返り行き過ぎた法令や条例を順次撤廃し日本を再び発展軌道に乗せる。
 
〇　茂木田万介　（５１歳）
　日本株は相対的に安いので日本企業が海外から狙われている。日本人がもっと自国に投資できるように、制限のあるＮＩＳＡなど止めて全ての株式投資を減税する。また東証の閉まっている時だけ開いている証券取引所を創設する。
 
〇　能野花　光弘　（４１歳）
　完全なる性の解放を！　服装の規定を全て撤廃し老若男女が自由に服装を選んで着る社会の実現。多重婚の勧め。多夫多妻制を導入して全国民を親せきに！
 
〇　真玉　盛介　（５９歳）
　今こそ霊界と通じる時。隠されていた秘密を解き放ち自由な交信を！
守護霊や先祖と話せる社会の実現に向けてＧＯ！　ＧＯ魂知ったるか！

　どうですか？　架空の選挙ですから投票はできないものの気になった候補者はいましたか？
　本編では、youtuberの座談会に出席した候補者達が持論を詳しく語っています。この小説が面白いと思われた方はぜひ本編を読んでみて下さいね。

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