消えたい話。

発信するなら、前向きな話がいい。前向きでなくても、何となく気軽に読めて、少し位は笑えて、そんな話が望ましい。

……そう思いながら、前向きな気分の時に投稿できない今日この頃。前向きな気分の時が限りなく少ないのは、梅雨なんだかなんなんだかわからない、この季節柄だろうか。

消えたい。
先日所用で出掛けた役所にて、そんなことを呟いたらちょうど開催されていた心の相談室へ誘われた。
つらつらと話して、終わって、私の気持ちはいつも通り平坦だった。
解決するわけがない。その場で解決するならば、私は何年も何年もパニック障害を名乗って生きていない。
以前命の電話相談室へかけた電話は、曖昧に終わった。

髪を切ってしまうんです。

当時、職場のトイレや部屋の隅で気持ちが追い詰められると束ねた髪の根元やら、前髪横上やら、やたらと私はざくざくしていた。ハサミでざくざく切っていた。
ただそれだけだった。
電話を受けた相手は何と答えただろうか。最早私自身記憶が曖昧だが、ほっとしたわけでもすっきりしたわけでも安心したわけでもなかったのは覚えている。
髪を切ることは自傷行為ではない。誰かと分かち合うべき問題ではなかったのだ。

納得と落胆。
欲しい言葉が貰えなかった。
甘えた考えで、自己嫌悪になり身動きがとれなくなっているのは今も変わらない。

消えてしまいたい。
誰かと関わらねば生きていけないなら、いっそ。
こんな私ですみませんと謝るばかりの毎日は、なかなかに疲れてしまった。

しかしつらつらとこんなことを書いていて本当に思うのは、結局自分は誰かに受け入れられたくて、認められたくて仕方がないのだな。ということである。

そうじゃなきゃ、わざわざ消えたいとか、発信していなかろう、私よ。

例年よりずいぶん遅い梅雨入りと共に、消え入りたいとかわけのわからんことを書きつつ、私は生きています。

キキみたいに強くたくましくないけれど。

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