読書記録:おいしいごはんが食べられますように
何故これを読もうと思ったのか、曖昧な記憶をごそごそ探ると、メルマガで書評が出ていたからだった気がする。
恥ずかしながら、その書評も実はそれほどしっかりと目を通していなくて、最近マイブームであるご飯ものの小説かなと思いながら手に取った。
どちらかと言えば職場で起こる人間関係のあれこれがメインで、そこに時々ご飯が絡んでいくストーリーだった。
主だったメンバーは二谷、押尾、芦川。
三人を主軸に、話はするすると進み、気付いたら読み終えていた。
あっさりとしている。だけどラストにかけての含みはじわじわと怖さも感じる。
帯にも使われているこの一文。押尾さんが二谷へ投げた一言。そんなことを提案するけれど、押尾さんは決して悪い女ではない。
私は芦川さんか押尾さんなら押尾さんと友人になりたいかもしれない。だけどやっぱりどちらとも友人にはなれない気がする。
このキャッチコピーの最大のポイントがどれなのか、読み終えてみないとわからないし、個人個人でも違うんだろうなと思う。
何とも現実的で、ファンタジーな作品だった。
ところで本作、芥川賞を受賞されたんですね。おめでとうございます。
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