世界は動いているけど私は足踏みしている話。

やんわり言うと消えてしまいたいという気持ちが、張り付いてはなれない。
厄介なことに、食欲やら物欲やら睡眠欲とかそう言う欲望と同じ方向から同じ速度で希死念慮が「やあ！」と顔を出す。いや、「やあ！」じゃないんだよ。本当に。
お腹空いたなあ……おにぎり食べるか……しにたいなあ……おにぎり食べるか……。
とかそんな思考回路で生きている。ついでに働いて昼休みで、空腹なんだけど(しにたいのに食べるって、何その矛盾)と、勝手に罪悪感にかられている。

病院で主治医に相談したら「矛盾してるのが人間だもの」みたいな回答だった。
薬は処方されている。パニック障害と診断されて長いことやってきた。しかしここにきて、最近巷で話題の『発達障害グレーゾーン』に捕まっている。検査を受けたのがずいぶん前だし、これまでの主治医や心理士さんたちからはスルー気味だった、あいつ。

音に過敏なのも空気が読めないのも、ここに根底があるらしい。まあ言うてグレーなんですが。

生きづらい。
グレーとか、云々は多分自分を守るために理由が欲しかったのだ、私は。だから検査をしたのだと思う。
現実は、グレーだろうがうつだろうが、きちんと休まず定時で仕事へ行くことができない私は、失格なのだ。
どうして皆ができることができないのか。
仕事へ行けばそれなりに働ける。客観的な評価を貰った。しかしその評価を、時々休む事実がマイナスにしてしまう。

どこへ行っても誰かとトラブルを起こしている気がする。

何でこうなったんだろう。

普通に生きたいのに、普通にできない。普通という平均値が遠い。

久しぶりに、職場で隠れて髪を切るということをしてしまった。逃げたいけど逃げられない時の対処法なのだが、事務員さん一人以外は特に気付いた様子もなく、少し笑った。観察眼なんて、皆持っていないのかもしれないという、最悪な感情だった。

私が身動きできなくても、髪がなくなっても、周りの時間に干渉などしないのだ。
今日も世界は回るし、職場ではきっと迷惑がられている。
自意識からではなく事実として思った。

しかし去年の夏にも似たような記事を書いていました。何かごめん、てなった。