科学がこんなに発達した現代に生きてるからには少しくらい賢く生きたいよな。という話。


自動車事故のニュースを観ていたら最近読んだ本の内容を思い出した。

心理学の用語で「ダニング=クルーガー効果」というのがあるらしい。平たく言うと、「能力が低い人ほど、自分の能力を高く見積もってしまう」という現象のようだ。

それともう一つ、「レイク・ウォビゴン効果」これは「自分の能力は他人と比べると平均以上だ」と思ってしまう錯覚のことだ。

つまり、今、道路を走ってる車のドライバーの大半は自分の運転は上手い方だと思っていて、運転が下手な人達は自信満々で走っている。という事なのだろう。

こうゆう話を知ってしまうと世の中で交通以外でも事故や揉め事が絶えないのも不思議ではないのだなと思ってしまう。

この話は人間の持つあらゆる能力に当てはまるのではないかと思う。

そう言えば僕も19歳か二十歳のころは、そんじょそこらのお笑い芸人よりも自分の方が面白いと思っていた。

落語をやる時も、人前ではじめて演じる噺や久し振りにやる噺は緊張するが、終わった後のお客さんからの反応や感想はいい気がする。

反対にやり慣れている噺やいつもウケている噺をやっていると、変な所で間違えたりスベったりしてしまう事がある。

自分の能力は高く見積もりすぎず、謙虚が大事という事なのだろう。

5代目柳家小さんの偉大さを改めて感じる今日この頃である。

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