心と体

長年、治療の現場で患者さんの話を聴いていると、症状は様々なのに1つの共通点がみえてきます。それは、心の状態によって症状の改善度が変わるという事です。

例えば、膝の痛みでしゃがめない、階段昇降がつらい、歩けないなど程度は人それぞれですが、話を聴いていて患者さんが早く治してあれがしたい!これがしたい!という希望がある人と、私は長年痛いからもう治らないわ。とあきらめている人では仮に同じ症状として前者の人はどんどん改善していくのに、後者の人は症状が一進一退という事があります。これは目に見えませんがよく現場で感じます。もちろん、後者の人は今までいろんな所で治療をして治らなくてあきらめムードになっている事もあります。なので、僕は患者さんと治療を進めるときに必ず、「僕よりも治したい!と思ってくださいね」と言います。自分の体にもっと希望を持って欲しいです。僕が出来ることは些細な事ですがそれを最大限発揮させるのは患者さん自身なのです。

結局、僕が出来るのは治す事ではなくて、治るのをお手伝いする事なのです。いつもそれを肝に銘じています。

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