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マイナーな革『アルコモイスト』を使う理由

イタリアンレザー、栃木レザー、その他たくさんの有名な革が世に出回っていますが、アルコモイストと聞いてピンと来る方はほとんどいないと思います
。恐らくレザークラフトを趣味で楽しむ方でさえ知らないでしょう。

私は、独立してからこのアルコモイストの良さを広めようと決めていました。

何故かと言うと、答えは単純でイタリアンレザーや栃木レザーよりも機能面ではるかに優れているからです。

どう優れているかと言うと、革の弱点をしっかり克服しつつ、品質が安定しており本当の意味で日常使用出来る革だからです。

革は水や傷に弱くデリケートです。しかし、独特な高級感があるのでその弱点とうまく付き合いながら使用します。

アルコモイストは、水、傷、引き裂き、汚れに強く軽量で経年変化を味わえます。この特徴は、従来の革の常識を覆しているのです。
つまり、デリケートなヌメ革(天然なめし革)でありつつ弱点を克服した新しい革がアルコモイストです。
日本で唯一ヌメ革と呼べるハイブリッドレザーなのです。

今まで、傷を気にして使用したり雨の日はレザーバッグを控えていた方は、その必要がなくなります。

雨の日でもレザーバッグを使えます。
水濡れや汚れを気にせず毎日愛用出来るのです。
細かい事を気にせずガンガン使えるのが、魅力的ですね。
高い革製品なのに、デリケートなのって矛盾してると思いませんか?
その様な声に応えたのがアルコモイストなのです。

コースターとして使用しているアルコモイストの端材があるのですが、以前コーヒーを全体的にかかるほどこぼしました。

しかしシミになる事はありませんでした。それほど汚れや水濡れに強いです。通常のヌメ革なら、一生残るシミになるでしょう。

次回は、アルコモイストの職人事情についてお話ししたいと思います。

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