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アメリカ人の感情表現

子供は嬉しいときや、悲しいときに大声をあげたり、飛び跳ねたり、寝転がったりして、感情を表現する事が多い。

しかし、日本人が大人に過程では…

『男は泣くもんじゃない』
『笑顔でへらへらするな』
『そんなに大声出すと迷惑でしょ』

など、至る所で、感情を表に出すことは良くない事だと、思い込んでいく教育が積み重ねられていく。

島国特有の環境で培われた『日本人の常識』は、周囲へ対しての強要に近い『同調圧力』という形で皆が、同じ様な形に整えられながら、成長し、日本の文化が形成されてきているのだと思っている。

一方アメリカ人は、様々な国からやってきた移民がたくさんおり、様々な人種や価値観の中で、生活している。その為、『伝えなければ、相手に理解してもらえない』という考えが前提としてある。

この2つの文化の違いだけで、スポーツ観戦の楽しみ方も大きく変わると感じた。

前置きとして、どちらが良い、悪いという話ではない。

『自分の気持ちや感情を伝える』、『人生を楽しむ』という事観点で見たら、アメリカ人ってすごいなと思った感想文だ。


アメリカのプロレスを視聴していると、自然発生的に選手を応援する手拍子や歌声…いわゆるチャントが発生する。

日本では選手個人に対しての、名前をコールする程度のチャントが多い(コロナ前の話)のだが、海外はThis is Awesomeなど感情や試合への評価までもがチャントになる。

それを客側が大合唱で選手に感動を伝えるのだ。

観客の喜び方に関しても、選手より大きく長い時間ガッツポーズをしている人がTVに沢山映る。誰が主役か分からない程の感情表現をしている。

日本人では考え辛い程、感情が周囲にまで伝わるレベルで立ち振る舞い、エンターテインメントのいちキャストのとして、スポーツを観戦している。


一方、日本のスポーツを見ていると、人気のある野球やサッカーも、【おなじみの形】でフォーマット化された応援をみんなで一丸となって行う。

いわゆる『型にはまった』やり方なので、感情表現が苦手な、日本人には非常に適した、応援方法だとは思う。


しかし実際、毎年のように見かける話なのだが…

降格しそうなサッカークラブの関係者が…

残留の為一致団結でスタジアムで応援してください。』

などという。

お金を受け取るクラブ側が『客にエンタメを提供する』という概念があればこの発言は絶対表に出てこないと思うが…

日本では、提供する側でさえ、スポーツの興行をエンターテインメントとして認識していないケースがある。

しかし、アメリカ人は、感情を伝える事は当たり前で、提供する試合もショーである事を理解している。

更に、お客さんは、自分の歓声すらもエンターテインメントの付加価値として昇華していく。そんなな雰囲気や熱量がアメリカのスポーツをより面白いエンターテイメントに押し上げていく。


『自分が楽しむ』という観点でスポーツを見るとき、周囲に合わせた応援より、自分の感情を表に出せた方が、100倍楽しめると感じる。


そして、日本が如何に個々が感情をだし、その場を楽しむことが難しい国なのかが、アメリカと日本のスポーツを見ていると、理解できる。


文化の違いが理由だから仕方ないのだが…『自分の楽しい』は譲らずに、エンターテイメントを楽しむ方法を学んでいきたい。




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