見出し画像

「失敗」は恥じではなく「自己革新」のタネ

はじめまして、株式会社ROBOT PAYMENTにてCTOを担っております和賀と申します。2020年1月にROBOT PAYMENTにジョインし、半年が経過したところでございます。入社して3ヶ月経った際に投稿した記事はテックブログをご覧ください。

今回は、技術的なお話というよりは、自分自身の変革に寄与してくれた本をご紹介したいと思います。


ご紹介したい本

このnoteのタイトルにもある「失敗」「自己革新」

これだけでお気づきの方は、釈迦に説法になる可能性がありますが、私がお薦めする本は

「失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)」「アメリカ海兵隊―非営利型組織の自己革新 (中公新書)」です。

画像1

「失敗の本質」が第二次世界大戦における日本軍の敗北を組織としての失敗として捉えて、本質を捉えることの重要性を訴えており、「アメリカ海兵隊」はそのアンサーブックという形で組織としてどうあるべきかを教えてくれます。

この本との出会いは、株式会社D2C時代の元上司に課題図書として与えられたことでした。その後、何度も読み返すようになりました。

オススメ図書① 失敗の本質

失敗の本質は、出版から30年近く経っていますが、今でも色褪せずに本質とは何かを訴えてくれる本です。

掻い摘んでまとめると

なぜ日本軍は第二次世界大戦で敗戦したのかは、組織として
・方針や戦略の不徹底(コミュニケーションの欠如)
・過去の成功体験の固執から変化を拒む
上記2点が原因と言える。

ビジネスを推進する立場や組織を運営する立場になってからは、このポイントを注意するようになりました。

オススメ図書② アメリカ海兵隊

冒頭でもお伝えした通り、この本は、先にご紹介した「失敗の本質」のアンサーブック的存在です。「失敗の本質」の著者のお一人である野中郁次郎先生が書かれたものです。

この本からは

アメリカ海兵隊とは「戦略的機動力を駆使して侵攻作戦を速やかに実施する」目的を持ち「陸・海・空統合の機能をもつ強襲遠征部隊」であるが、「創設以来その存在が絶えず疑問視されてきた組織」としてみられることもあり、自己革新を行い、変革し続けている組織

と読み取れます。

橋頭堡を作るためには、海軍の機能だけではできず、上陸したあとは、陸軍の機能が必要であり、制空権も確保する必要があります。これを実現するために自己変革を続けたのがアメリカ海兵隊と言えると思います。また試行錯誤を繰り返し戦うたびに少しずつ洗練させて、勝利を掴み取ったことが伺えます。

またハンモックナンバーに囚われない組織であったからこそ、新しい意見やアイデアに耳を傾け、革新できたとも考えられます。


失敗は恥じることではない

この2冊でも訴えているように、いかに失敗から学べるかだと思います。私自身、業務においてもいろいろな失敗を経験してきました。その経験があるからこそ、今の自分を形成していると断言できます。

先日、情報経営イノベーション専門職大学でもお話させていただきましたが、かなり大きな売り上げが見込めるビジネスをシステム責任者として、システム起因でそのビジネス自体を飛ばしてしまった失敗経験があります。この時はかなり凹みました。ですが、この大きな失敗があったからこそ、小さな失敗があっても前を向けるようになりました。また多くの失敗を経験することで、自分自身の厚みを大きくすることができました。

この失敗の数々は、一重に周りに携わる方々の許容があったからこそ経験できたと考えております。これらの経験から、私自身もメンバーの失敗は振り返りを当事者に促しつつ糧にしてもらうべく、許容していきたいと考えております。

スクラム開発でも「スプリントレトロスペクティブ」で振り返りを実施して、良いものは継続、問題がある部分は改善に向けて取り組むことも一般的です。

また弊社は、請求管理ロボをSaaSとして展開しており、SaaSビジネス自体は革新をし続けながらプロダクトを成長し続ける必要があると考えております。お客様にご迷惑をおかけしたインシデントも「何が原因で、根本的に対応するにはどうするべきか?」と振り返り、より良いサービスへ昇華していきたいと考えております。

自己革新する組織へ

自己革新できるような組織にしていきたいと常々考えてはおりますが、まだまだできていないのが現状です。組織(会社)が向かう方向をしっかりと定め、そのベクトルが大きくなるようにしたいと考えております。

また新たに発生した事由を解決するための変化を取り入れ、変革できる組織に育てていきたいとも考えております。

画像3


最後に

完成形がないからこそ、失敗も糧にし、ワクワクしながら事業を作り、その事業を支える組織を革新しながら運営していきたいと考えております。

みなさんの自分を変えたキッカケは何でしたか?

これからも技術という観点だけでなく、多面的に発信していきます。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?