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ミス・アメリカーナ

Netflixでようやく見れました。*写真は今年の初めに行った、シカゴ博物館。

印象的だったのが、次の言葉

I had to deconstruct an entire belief system, toss it out and reject it.-信念を立て直す必要があった、全部投げ捨て拒否した。

16歳くらいでデビューしてから彼女は常にNice girlであろうとしていた。政治に関して意見も言わず、みんなの望んでいる人になろうと。
そんなTaylorが、SNSでの誹謗中傷・2018年の中間選挙における南部テネシー州連邦上院選での新トランプ派の共和党「ブラックバーン」氏の躍進などを受けて、現在のようなSNSの投稿・活動をするようになったドキュメンタリーである。

Taylorのデビューは2006年、私が高校生の時だった。その時の彼女は、すごいかわいくて男子高校生で恋愛とは無縁であった私でさえ、彼女の歌を聴いて(友人には英語の勉強になると格好つけながらも、、)こんな恋愛してみたいななどど妄想していた。その後、大学時代に、好きになった女の子がTaylorのファンであることから彼女と仲良くなるために、ますますTaylorの歌を聴くようになった。CDを貸してもらったりライブにも行ったりした。結局、付き合えなかったけど。

私自身の話はここまでにして、本作を見て思ったのは、
・この2020年にこの作品を発表したこと
・彼女が16歳から現在の姿になるまでの考えの変遷などを記すこと
にとても大きな意味があったことだ。

現在、USではトランプさんが国の分断を煽っていて、コロナ、黒人暴行死を受けてデモ・略奪が一部で発生してしまっている。
そのような分断の中で、Taylorがマイノリティに対する向き合い方を発信し始めたこと・彼女の私小説的な恋愛ソングだけでなく、新たに曲という方つで発信したことはとても偉大な事だと思う。彼女のような若年層にもファンが多い人が、政治や考えを発信して考えるきっかけを与えていることが現在起きているUSの厳しい状況の中で、希望にかわっていくと思う。
ちなみに、私が今一番好きなNetflixの番組「Queer Eye」でのFab5(TaylorのMVにも出演)も、本ドキュメンタリーに出てたことは、素直に嬉しかった。

又、政治だけではなく彼女の身に起こったセクハラに対する訴訟・そこでの心無いSNS上の言葉や無慈悲な裁判制度は、日本でも同じことがいえるし日本の皆にも考えるきっかけになってほしいと思う。
昨今の伊藤詩織さんの事件も、SNSの誹謗中傷で原因とみられ命を絶ってしまった花さんなどのことがその一例だ。
伊藤詩織さんに対する当事者以外の全く関係ない第3者が、更に彼女を貶めていることは筆舌に尽くしがたい。

もっともっと言いたいことはありますが、本ドキュメンタリー作品こそ学校や教育の番組で「道徳の授業」として使った方がいいのではないかと考えます。より、SNSへの向き合い方・マイノリティを考えるきっかけになると思う。

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