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自分が関わってきたデザインのこれまでとこれからを「ブルーピリオド」で語ってみる

先日、MIMIGURIの朝会で以下のような目的とテーマでLTをする機会がありました。どのメンバーのLTもワクワクで心躍る内容なのですが、自分のターンになったときに、さてどうしようかなと思いました。

目的
・聞いているメンバーが自身の遊びや探索を進めようという気持ちを高められる
・LTしてくれたメンバーへの理解深化のきっかけにする
 
概要
テーマ:個人の遊び/探索
時間 :1人持ち時間3min

何を話そうかなと思ったのですが、いまの自分を構成する要素でずっと存在するものとしては「デザイン」だなと思って、デザインを軸にして、これまでをふりかえり、自分のいまとこれからを3つのデザインで語ってみようと考えました。
そして、それを語っていく上で、私が好きな「ブルーピリオド」というマンガのシーンを用いてみます。

3つのデザイン

デザインという言葉は多種多様な用いられ方をするようになりました。そのこと自体についてはここでは取り上げませんが、今回のLTに際して、ちょうどぴったりの記事がありましたので、これを参照させてもらいつつ、私のこれまでとこれからを3つのデザインでフェーズ分けを行ってみました。

その3つのデザインとは、design, Design, DESIGNです。

1. design: 見た目のデザインが中心
2. Design: 利用することを目的としたデザイン
3. DESIGN: 経営に対するデザイナー的考え方

それぞれの詳細については上記の記事を読んでいただければと思いますが、私がデザインに関わりはじめてから今日に至るまで、まさにこの3つの変遷を経ています。

1. design: 見た目のデザインが中心

私が仕事としてデザインに関わるようになったのは、グラフィックデザインでした。ポスターやパンフレット、チラシといったデザインに触れる機会が増え、そしてデジタルツールによるクリエイティブ表現は魔法のようであり、それに魅せられていた部分を大きかったと思います。

ただ、当時生まれて、抱えていた違和感は「これは誰のためにつくられるのか?」「自分が実現したいものは何だ?」という問いであり、それを考えることができる環境でなかったこともあり、転職するに至りました。

2. Design: 利用することを目的としたデザイン

転職後の組織では、実験的なコンテンツ開発に関わることが多かったこともありましたが、「誰がどういったシーンで利用するのか」がまず起点としたデザインに関わるようになりました。
その後、独立・起業するに至るのですが、この頃から利用者や利用シーンのことを考えるデザインを意識し、実践するようになったと思います。
そして、利用者だけではなく、サービス運営側や作り手がなぜそれを作るのか、その問いを持ち、投げかけていました。
自分たちがいいと思ったもの、描いているビジョンを利用者に伝える、それを届けることに面白さや楽しさを感じていたのもこの頃です。

3. DESIGN: 経営に対するデザイナー的考え方

様々な新規事業開発、プロダクト開発に関わるようになっていたのですが、それを支援する中でデザインプロセスやチーム開発の必要性を感じ、学びと実践を繰り返すようになっていきました。
プロトタイピングやワークショップといった手法を積極的に用いるようになったのもこの時期だったと思います。

そういった中で、デザイナーやエンジニア、開発に関わる人たちの体験をデザインする必要性を強く感じるようになりました。
チームや組織をデザインする、もっと言うと働く体験をデザインする。
個人の衝動を大切にしたい、人の可能性を広げたい、それがチームや組織に関わりたいと思った起点でした。

人と組織の可能性を信じて、それらを広げるためには、個人が心を殺さないこと、もっと自由でいい。そしてそれを体現できる場をつくることがいまの、これからの自分がコミットしたいことです。

いろいろ試行錯誤で上手くいかないことも多々ありますが、楽しいと言える状態であれば、それらは苦にはならないし、すべてを楽しみたい。
楽しいと思えるかどうか、それを判断基準にしてきましたし、きっとそれはこれからも変わらないと思います。
絵(ビジョン)を描く、そしてそれを実現していくことにこれからも関わっていきたい、そんないまを過ごしています。


ちなみにブルーピリオドは2021年10月からアニメが放送されます。
それも楽しみです。


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