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丹波篠山ABCマラソンへの山あり谷あり軌跡を語る

3月5日に第43回丹波篠山ABCマラソンを走りました。

結果は、2時間26分35秒で準優勝

30kmあたりから、ふくらはぎが攣りはじめたものの、それには何とか耐えることができました。
後半も何とかペースを維持していましたが、40km手前から軽い熱中症なのか、腕が痺れるようになり40km越えで大きく失速し、自己記録更新を逃しました。
最後の失速は悔やまれるものの、そこを除けば自分のペースをしっかりと刻めました。

そして、今回は猛者が揃っていたこともあって順位を狙うことは諦めていたのですが、思いがけない暑さにより優勝候補の選手が続々と失速し、比較的暑さに強い僕が2位に滑り込めたのはとても幸運でした。

表彰式にて

と、結果だけを書くと「秋に続いて順分満帆な冬シーズンだったね」と思われるかもしれませんが、好調が続いた秋シーズンとは打って変わって、冬シーズンは山あり谷ありでした。

篠山マラソン5週前に出場した大阪ハーフマラソンでは20年越の自己ベストを更新し、なり幸先のよい冬シーズンかと思われましたが、そこから調子を落とし、さらには体調を崩し、ようやく持ち直したのが2週前。
そこから、調子が良い時には絶対にしない無茶な調整(というより帳尻合わせ)を行い、篠山マラソン本番に臨みました。

そう考えると、自己ベスト更新はならなかったものの、「よくぞあそこまで誤魔化した」とも思えたりもします。現にゴールしたときの一番の感情は「安心」でしたし。

今回は、決して順風満帆ではなかった篠山マラソンまでの5週間を隠さずにお伝えします。
順調に仕上がった福知山マラソン前よりも、反面教師という意味でも参考になるかもしれません。


5週前(1月29日〜2月5日)〜休息したのに〜


大阪ハーフマラソンまではコチラです。
福知山マラソンの疲労抜きをしっかりとして、1月から再開した強度の高い練習もこなすことができ、ここまでは非の打ち所がないくらい順調でした。

やはり人生楽あれば苦あり。
ピークがそこに合いすぎてしまったのか、かなりの疲労を溜め込んでしまいましtた。
昨年も同じ大阪ハーフマラソンで当時のベストが出た後に体調を崩してシーズンを強制終了したので、今回はそうならないように、本番3日前にしっかりポイント練習を入れてピークを避けていたのですが、強度が足りなかったのか「ハーフ前の良い調整」になったのかもしれません。

2月3月に本番レースがある場合の大阪ハーフは諸刃の剣ですね。

で、かなりの疲労があったので、当初の予定どおり、この週は練習をしっかり抜きました。

2月3日(金) 400m✕10本(72秒ペース)
2月5日(日) ロングjog (30km 平均 4’52”/km)

通常は、こういう感じで疲労を抜いて、1週間もあれば調子は戻ってくるものなのですが…


4週前(2月6日〜2月12日)〜身体が動かんぞ〜


もともとのプランとしては、3週間前からは徐々に調整するつもりだったので、この週は「しっかり強度を上げるラストチャンス」と思っていました。

先週にしっかり疲れを抜いた「つもり」だったので、火曜日に秋場も行った仕上げ練習である、マラソンペースでの90分走を行うべく練習をはじめました。
「90分走≒26kmくらいなので、3'30"/kmで入って、あわよくばラスト6kmくらいは3'20"/kmを切ってみようかな」という意気込みだったのです。現に、福知山マラソンへの仕上げ期にはできていた内容ですし。

しかし、始まってみると「身体が動かんぞ」という感覚で、最初の1kmが3'42"/km、その後徐々に上がってくるかなと続けるも、3'40"/km前後から全然上がってこない。
仕方ないので、10kmでペース走を切り上げて、流しを重点的に行って調子の回復を待ちました。

さらに、木曜日にインターバル走を行い調子回復を図るも全く身体が動かず2本で断念。

週末に京都府市町村駅伝があり、アンカーでチーム順位は死守できたので役目は果たせたものの、前回の自分自身の走りと比べても(区間の距離が変わったので正確には分かりませんが)イマイチな内容でした。

2月7日(火)10kmペース走(3'40"/kmくらい)+200m流し10本
(予定変更により下方修正)
2月9本(木)1000m✕2本(3'26"、3'14")
(身体が動かず2本で断念)
2月12日(日)京都府市町村対抗駅伝 8区5.6km 17分57秒(区間6位)

この時期に駅伝を走り、否が応でも全力で挑めたことは救いでした。
この駅伝と後ほど出てくる「宇治川マラソン」、この2つのレースが自分にとってとても大きな意味を成してくれているのですが、そのことについてはまた別の機会に。



3週間前(2月13日〜2月19日)〜今度は体調がまずい〜


駅伝を終えて「イマイチながら、何とか走れるようになってきたぞ」という感覚があったので、3週間前だけどこの週にしっかりと追い込み練習をしよう!という意気込みでした。
木曜日に、マラソンペース+α(3'25"/kmくらい)で20kmペース走をしようと思ったのですが、家族が相次いで体調不良。そして、自分もいまいち体調が良くないという状態。
正直に言うと、体調面というよりもメンタル面がどうしても乗らなかったので2時間jogに切り替え。

土曜日こそは!と思ったものの、今後は自分自身の体調がしっかりと怪しくなり、16kmのjogに切り替え…

日曜日には京都マラソンの応援に行って、本来なら「よし!自分もみんなに続くぞ!」となるのですが…
心身ともに弱っていた僕は「もう篠山マラソンが無理かもしれない」と諦める寸前でした。

京都マラソン40km地点付近

2月16日(木)ロングjog (27km 平均 4’41”/km)
2月18日(土)16km jog

ポイント練習かどうかも微妙ですね。ですが、後から振り返ってみると結果的に最善に近い選択だった気もします。
ここで無理に強度の高い練習をしても、クリアできないわ疲労はたまるわという感じだったと思うので、こういう時は確実に長めのjogで繋いで、走力をキープするというのがよいですね。


2週前(2月20日〜2月26日)〜希望の兆し〜


なかなかの絶望感で迎えた月曜日。朝起きて、熱はなかったのですが、かなり体調が悪かったので有給休暇を取らせてもらって、午前も午後もひたすら寝ました。

すると、夕方くらいには、仙豆を食べたかのように元気になりました!
やはり、睡眠こそが1番の薬なのですね。

健全な精神は健全な精神は健全な肉体に宿るとは良く言ったもので
「もしかしたら、何とか間に合うかもしれない」
という希望が沸々と溢れてきました。
その勢いで自分なりに作戦を練り、通常の2週間前であれば絶対にしないような急ピッチ調整を試みました。

2月21日(火)400m✕10本(74秒→68秒)
2月23日(木)16kmペース走(平均3'37"/km)
2月25日(土)ロングjog (27km 平均 4’38”/km)
2月26日(日)宇治川マラソン ハーフの部 1時間12分16秒

我ながら詰めましたね!
好調な2週前にこんなことしたら、本番で異常な疲労を持ち込むことになるので絶対におすすめしませんが、この時点で身体は完全にリフレッシュして(しまって)いるので、この1週だけの疲労なら後1週間で抜けるだろうという魂胆です。

イメージは…
400mインターバルで呼吸を上げる感覚を思い出し、16kmペース走でペース感覚を取り戻し、ロングjogでスタミナを維持し、宇治川マラソンで本番のイメージを詰め込む!
どれもイメージに近いペースと内容でこなせたので、希望の兆しが見えました。

ちなみに、宇治川マラソンは全体では4位でしたが、30代の部では優勝することができ、職場や子ども関係の人達から思いのほか祝福してもらって、気持ちもしっかり上がってきました。
やはり、地元の力って偉大です!



1週前(2月27日〜3月5日)〜最後はいつもどおりの調整で〜


希望の兆しが見えたので、しっかりと調整して丹波篠山ABCマラソンに挑もう!という気持ちでしたが、やはり坂だらけの宇治川マラソンを走った疲労はなかなかなものだったので、不安も大きかったです。

3月1日(水)400m✕10本(82秒→72秒)
3月5日(木)丹波篠山ABCマラソン 2時間26分35秒

調整メニューはいつもどおりの400mインターバル。
通常のインターバルはレストのタイムもしっかり決めるのですが、調整したり調子を整えたりするためのインターバルは、レストの時間は決めずにゆったりと。
最初の1本で82秒かかった時は少々焦りましたが、徐々に身体が動くようになってきたのでひと安心。

篠山マラソン当日の調子としては、「脚が適度に重い」という感覚で、最後の失速こそ悔やまれますが、3'25"/km平均で刻むことができたので、「何とか合わせられた」という安心感が走った後の一番の感情でした。

当日の丹波篠山市は快晴



まとめ


ということで、決して万全ではないものの、出場を諦めようかと思うほど調子を落としていた状態で出場した割には、まとめることができました。
最後に、今回学んだことをまとめておきます。

よかったところ

  • 調子・体調が悪い時は、無理に強度の高い練習をするよりも長めのjogで繋いで、回復を待ったほうがよい。

  • 走力が維持できていれば、回復後に割と短期間に練習を詰め込むことで調子を挙げられる。

さらなる改善点

  • スタミナの維持はできたが、本番に脚筋力が弱っているのを感じたので、長めのjogに加えて、筋トレや坂トレ等も入れて脚筋力の維持も図ればよかった。

  • そもそも、大阪ハーフで好走後に調子を落とすということを2年連続でしてしまっている。メインレースが控えているのなら、1月末のハーフマラソンは避けた方がいいかもしれない。

ということで、今シーズンも一区切りとなりました。
振り返りは改めてしたいと思っていますが、とにかく「使い果たした」という気持ちが大きいです。
3月いっぱいくらいはゆっくりと休んで、来シーズンのことは改めてじっくり考えたいと思います。
花でも愛でようかな?副賞で花瓶ももらったし(笑)

準優勝の副賞は花瓶

今回も、超長文となりましたね。
ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。

冒頭にも書きましたが、今回の経験は、ずっと好調だった福知山マラソンに向けての日々よりも、もしかしたら誰かの参考になるのではないかと思っています。

これからも、良いときも悪いときも、その時なりのベストを尽くして、末永く走りたいと思っておりますので、ランナーの皆様、これからもどうぞよろしくお願いいたします。

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