昼の美観地区。【#65】
きのう物語は、昨日撮った写真一枚と、その日記です。
昼の美観地区を歩くわけです。お散歩コースは決まっているような、決まっていないような、もちろん、行ったことのないお店がたくさんあるわけですが、普段からドシンと散財する勇気を持っていないわたしは、だいたい行きたいお店を絞って、仕入れをするようにお邪魔しています。
まず、お店そのものが有名ですが、『如竹堂』さんはやっぱり訪れます。マスキングテープのお店として、とっても人気。倉敷はマステ発祥の地ですよね。お店は美観地区の中でも少し奥に位置していますが、女性やカップルさんは、おおよそこの場所まで、もれなく全員が目指しているような気さえしています。マステの取扱数は800種類以上で、まぁ楽しいこと!でもわたしは、マステの反対側に置かれている便箋たちが大好きでして、ここでよく、可愛い便箋たちを仕入れます。牛乳だとか、サンドイッチだとか、猫だとか目玉焼きだとか、便箋の柄がレトロで可愛いんです。…書く相手ですか?決まっていないですけど。ここぞ、という時のやつですもん、分かるでしょう?ちなみに便箋は、岐阜県美濃市の紙メーカーが主につくっていて、倉敷産ではないのですが、美濃和紙かぁ!と思うと、より購買意欲がそそられてしまうわけです。今日は3種類買いました。
そして、『蟲文庫』さんが開いていたら、入ります。古書店でして、はじめて潜入捜査に挑んだ時は、アンティークな雰囲気に押し潰されたのですが、最近は神保町で鍛えてもらっているおかげか、もう慣れました。いい本がたくさんあるんですよ。わたしはまず、名著がまるで体に足りていないので、太宰治や柳田國男などの古本と新書を、合わせて8冊買ってしまいました。これはまずいですね…。まだまだ積読が溜まっているというのに…。持って帰るのも、面倒だな。ああ、やってしまった。でも、蟲文庫さんにやって来ると「今日はどの本にしようかな」のパターンにハマっちゃうんですよね。雰囲気が好きだから。地元の古書店さんで本を仕入れられることって、なんだか心が嬉しいじゃないですか。
お店を出ますと、久しぶりに高校生たちが、ぶらぶらと楽しそうに巡っていました。野球部っぽい生徒さんが、すげぇ大声で叫んでた。絶対に学校で人気キャラか、いじられキャラの両極端のどちらかで、名が通っているに違いない。どこから来たのだろう、近場かな。美観地区はコンパクトだから、食べ歩きなんてちょうどいいでしょう。と、地元ズラして話しかけはしないけれど、賑やかなのはいいな。早く観光客がたくさん戻るといいな、と素直に思うのでした。
ポカリスエットを買います。銭湯に入ります。元気になって、写真を撮ります。たくさん汗をかいて、ほっと笑顔になれる経験をみなさんと共有したいと思います。