体調が芳しくない日。【#66】
きのう物語は、昨日撮った写真一枚と、その日記です。
珍しく体調が芳しくなく、寝込んでしまった。
熱はないけれど、体の節々が痛む、かったるいやつ。
たとえば「旅」と「体調不良」なんて、トラブルのテーマになりがちだが、市町村一周のうちに、風邪や熱で休んだことは1日もなかった。唯一覚えているのは、小笠原諸島へ行く『おがさわら丸』の船内で酔ってしまったこと。おがさわら丸は、実質6階建てぐらいの巨大な構造になっていて、いちばん料金が安い2等和室(雑魚寝タイプ)は、最も下のデッキ(おそらく海中)に位置していたのだが、揺れ方が普通の船とはまるで違うというか、内臓をえぐるように、ゆっくり大きく揺れるのだ。だから、激しく揺れるわけではなくとも、平衡感覚が奪われてしまって、全然ダメだった。それでせっかくお湯まで入れたカップラーメンを完食できなかったので、よく覚えている。
あと、一週間前に友人と花粉症の話になって、
「かつおは花粉感じる?」
「全然感じない」
「たしかに。かつおは花粉なんか感じなさそう」
たしかに、って何なん。褒め言葉のような、ディスられているような、妙な胸騒ぎがした。
と、まぁありがたいことに元気な日が多い分、体調が悪い日はひたすらに寝るしかない。noteを毎日書くことと、体調不良はどうでもいい。プロ野球選手なんて手足や太ももにテーピングをしながら143試合を戦う。阿久悠さんがご自身のサイトで「ニュース誌」という連載を続けていた頃、一度だけ定期更新のペースが止まったが、それは癌が見つかったからだと、本で読んだ記憶がある。それくらいに、プロの界隈の人たちは、真剣に戦っている。何かを続けることは、リスクを背負うことでもある。みなそれを理解していて、きちんと向き合っている。ということを、たった60日間、毎日あれこれと書いているだけだが、ほんの少しだけ、教わった感覚だ。それをたしかめたくて、いまのうちに毎日書いてみようと思ったのも、ひとつの動機としては、やはりある。
明日には多分、体調は良くなっている。
ポカリスエットを買います。銭湯に入ります。元気になって、写真を撮ります。たくさん汗をかいて、ほっと笑顔になれる経験をみなさんと共有したいと思います。