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2022/11 もじのつどい

11/1
腰掛ける今日 見渡す昨日 薄目で明日
 
11/2
つくる筏 自意識の波の音がする
 
11/3
黒く光るまなこに写る 我の小ささに目を凝らす のびいる時間 灯を灯すまこの息
 
11/4
興味とあした 今日とはした金
 
11/5
弾む日々の通り道 振り返っても今しか見えず
 
11/6
豊かに晴れる 秋のあしどり
 
11/7
おやすみをのせる上まぶた
 
11/8
自転車こいだら虫が鳴く 風になじめば わたしとともに消えていく
 
11/9
うまれたてからしにかけまで
 
11/10
のびるちぢむ いぶきといびき
 
11/11
私は私よ あいまいなものよ はてなくてどこまでも あいまいのもこもこ
 
11/12
音も匂いも溢れてる 色も光も溢れてる
 
11/13
ワタシカクシトカシ watashitokashikakushi
 
11/14
キズが多いならキスをしよう 浮かだんだからしかたがない すぐにきずいて沈めておこう
 
11/15
はらむ
 
11/16
支えたくびのやわらかさ 開いた手のひらを包み込む
 
11/17
いまここしかないがそこにいる 学びとともにいとおしい
 
11/18
言い切っても残る結び目 隠してほどくかな 肌にあと
 
11/19
やさしさのきょうゆうやきょうよう途中で間違った言葉のあやとりでいためた指先照らすブルーライト
 
11/20
頂と底 透けてきた層 とどまることなかれ
 
11/21
こうでなければいけないだとかそのままでいいじゃないなんてつまらないことをいうのはいつも自分で
まぁ感じなよと言の葉から落ちる水滴に映り,そしたらやりなよと風が吹き土が足を運ばせる
 
11/22
ぼんやりを追うまなこを追うわがまなこ
 
11/23
口から漏れる真面目さが身振り手振りを曇らせる 雨の降る前 熱くなる身体
 
11/24
さむいね さむいね ああさむいね なじみのうたを口ずさむ ずさんでうつろに息渡らせる
 
11/25
詰まる予定と喉の奥 しぱしぱ忘れる 文字と呼吸
 
11/26
その層のあたまはあの層のおしり おそらくそうなんだと思う

11/27
小さな手足が刻む風 あーとかうーとかくぁーとか
 
11/28
たった髪 時間のたった髪
 
11/29
纏出したのは言葉に思考、魑魅魍魎 時間にまなざし わたしとあなた 気づけば揺れる触れる意味 意味がないようでも生活に柄があるよ みな違うけど似てるでしょ よく似てるけど違うでしょ よく観てみてよ 目を閉じて
 
11/30
空を見上げて 宙にぶら下げる あほんだら


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